AIシングルボードコンピュータ「Kakip」発売決定
2024年10月7日、株式会社ユリ電気商会から新しいAIシングルボードコンピュータ「Kakip」が発売される。この製品は、開発者やエンジニアに向けて設計されており、多様なアプリケーションに使用できることを目的としている。
発売情報
「Kakip」は、当面8GBモデルのみが販売され、標準価格は59,800円(税込み)。購入は、マルツオンラインや秋月電子通商、Amazonを通じて行える予定だ。新製品のリリースまでには多くの期待が寄せられており、ユリ電気商会はエンジニアからのフィードバックを受けて、今後は2GBや4GBモデルの開発も検討する意向を示している。
優れた性能と機能
「Kakip」には、Renesas製AI-MPU「RZ/V2H」が搭載されており、高性能かつ省電力で動作する。3つのARM CPUコアとAIアクセラレーション機能を備え、特にロボット技術においてその実力を発揮することが期待されている。また、豊富なインターフェースが用意されており、USBやEthernetに加え、複数のカメラをサポートするMIPI-CSI2インターフェースを備え、多様なデバイスとの接続が可能だ。
開発の背景
ユリ電気商会は、「Kakip」の開発を通じて、エンジニアたちに国産のAI-MPUを体験してもらい、技術の発展に寄与したいと考えている。これにより、実験や教育、製品開発など、多様な分野での利用を促進していく。将来的には、ユーザーからの要望に応じて製品ラインナップを拡充し、新たなマーケットニーズにも応えていく。
対応OS
当初「Kakip」はYocto LinuxをメインOSとして設計されていたが、開発過程でのフィードバックを受け、Ubuntu 24.04LTSにも対応することが決定した。これにより、実験やプロトタイプ作成の際に、より使いやすい環境が整うことになる。
最後に
「Kakip」の発売が期待される中、ユリ電気商会はエンジニアに対して、日本製のAI技術を通じて新たな可能性を発信することを目指している。発売に際し、技術開発の促進に貢献できる製品となることを期待している。興味のある方は、公式ウェブサイトまたはX(Twitter)で最新情報をチェックしてほしい。
公式ウェブサイト
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【企業への問い合わせ】
株式会社ユリ電気商会エンべデッド製品事業部
連絡先:
[email protected]
「Kakip」がどのような技術革新をもたらすのか、これからの動きに目が離せない。