HAYから新たに登場したアウトドアコレクションの魅力とは

HAYの新アウトドアコレクション

デンマークのデザインブランドHAYが、新たにアウトドアコレクションを発表しました。このコレクションは、エルワン・ブルレックによるデザインで、アルミダイキャスト製のフレームとアッシュ材のスラットを組み合わせています。特に注目すべきは、この家具が時間と共に美しい経年変化を楽しむことができる点です。

エルワンは、「TRAVERSE（トラバース）」と名付けたこのコレクションについて、「どこに置いても、美しい経年変化を楽しむことができる」と述べています。HAYでは、耐候性に優れた素材を使用し、時間を経るごとに家具が空間に溶け込んでいく美しさを追求しました。特に熱処理されたアッシュ材を使用することで、耐久性が向上し、屋外での使用にも最適な家具が実現しました。

HAYの共同設立者ロルフ・ヘイは、この素材選びについても言及しています。「チーク材や熱帯雨林の木材は確かに屋外使用に適しているが、環境について考えるとアッシュ材が最適です。アッシュ材は加熱することで美しい濃い茶色に変わり、見た目も耐候性も向上します」と話します。

このコレクションには、シンプルなデザインのチェアとアームチェアも含まれており、特にエルワンのユニークな形状が際立っています。「非常にシンプルなチェアなのに、彼がつくり出すフォルムは美しいんです」とロルフは称賛しています。TRAVERSEは、効率的な生産体制と革新性を兼ね備えたアプローチを象徴しています。フラットパックデザインにより、限られた要素で構成されているため、多様なインテリアに調和します。さらに「比較的高価な素材を使用しつつ、生産効率を上げることで、手に取りやすい価格が実現できる」とロルフは語ります。

また、エルワンはこの家具が持つ感情的な価値にも注目しています。「TRAVERSEは、購入者が自ら家具を組み立てることを前提にしています。自分で作り、使うことで、その家具との情緒的なつながりを深められます」と情熱的に語りました。

このコレクションの名前には、「横断する」という意味が込められており、FSC認証を受けた木製スラットがアルミフレームを横断する形状をしています。家具を使うほどに成熟し、まるで親しい友人のような存在になることを願っています。TRAVERSEのチェア、テーブル、スツール、ベンチは、さまざまな屋外空間で快適さとエレガンスを提供し続けます。

HAYの新しいPALISSADE CORD

さらに、HAYはPALISSADEコレクションの新しいモデル「PALISSADE CORD」をも発表しました。この新しいデザインは、60年代のプラスチックチェアからインスパイアを受け、リサイクルポリエステル製のコードをスチールフレームに手織りして、柔らかくリラックスした雰囲気を加えています。ロルフはこれを「PALISSADEの構想段階からあたためてきたアイデア」として自慢しています。

新しいPALISSADE CORDコレクションには、ダイニングアームチェア、ベンチ、ラウンジチェア、ソファなど多様なラインが展開されており、さまざまな屋外空間にフィットします。カラーも自然と都市に調和するよう配慮されており、グリーンやブラック、テラコッタが使用されています。

これらの新アイテムは、単にデザインの美しさだけでなく、環境への配慮も行き届いた製品として、多くのアウトドアシーンを彩ることとなるでしょう。

HAYは、その革新性と持続可能なデザインで、今後も多くの人々に愛されるブランドであり続けます。