株式会社スケールアウトとBarcelona Finance Hubが新たなフィンテック連携を開始

2025年4月1日、株式会社スケールアウト（東京都）とBarcelona Finance Hub（以下BFH、バルセロナ）がフィンテックおよびスタートアップ分野における相互支援を目的にパートナーシップを結びました。この連携は、フィンテックに焦点を当てた事業の拡大や新たな市場開拓を図るもので、両者の持つ知見とネットワークを最大限に活用する試みです。

バルセロナと日本の新しいイノベーションの扉を開く

これまで日本市場に進出を希望する海外スタートアップは、度重なる文化や商慣習の違いに悩まされてきました。地元市場で成功した戦略がそのまま海外で通用するとは限らないため、現地市場に合ったビジネスモデルの構築が必要です。これを実現するため、スケールアウトとBFHのパートナーシップは新たな可能性を開くものと期待されています。

特にスタートアップにとって、リソースやネットワークが限られている初期段階では、現地市場での仮説を立て、それを実際に検証するプロセスが不可欠です。今回のパートナーシップでは、そのためのフレームワークが整備され、スタートアップの成長を加速させる支援が行われます。

JABプログラムとは？

この協力の一環として展開されるのが「JABプログラム（Journey to Alliance and Beyond）」です。このプログラムを通じて、スケールアウトのノウハウを活かした日本企業とバルセロナのフィンテック・スタートアップとの共同プロジェクトが進められます。プログラムは、日本企業がフィンテック分野での仮説検証を行い、市場性や成長ポテンシャルを視覚化することを目的としています。

スケールアウトは多くの企業に対して、リーン・スタートアップの考え方に基づいた新規事業開発の支援を行ってきました。特に実践的で再現性の高いアプローチにより、新規事業の立ち上げを成功へと導いてきた実績があります。これにより、日本企業の新規市場参入をよりスムーズに進めることが期待されています。

BFHの役割と展望

BFHは、COSPACE社が提供するフィンテック専門のコミュニティで、6000人以上のメンバーを抱えています。このネットワークを通じて、多様な企業が新たなイノベーションを生み出す場が整っています。BFHは南欧地域を中心に事業展開を図り、このパートナーシップによりさらなる成長が見込まれます。

期待される成果

スケールアウトの持つイノベーションに関する知見と日本市場でのネットワーク、BFHとCOSPACEの持つコミュニティや地域の影響力を掛け合わせることで、日本市場に関心のある海外スタートアップの支援が強化されます。これにより、地域のイノベーションの波が加速し、国際的なビジネス機会が拡大していくことが期待されています。

「JABプログラム」初のプロジェクトからスタートアップ界隈がどのような進展を見せるか、今後の展開が非常に楽しみです。スケールアウトの共同代表・山形啓二郎氏やBFHのディレクター・Quino Fernández氏がそれぞれの期待を示している通り、この合作は両国間での起業家精神を盛り上げる重要な一歩となるでしょう。

このパートナーシップが日本とバルセロナの架け橋となり、フィンテックの新たな時代を切り開くことを願っています。