奈良市のふるさと納税が進化！市民・団体の応援に繋がる使いみち19項目＆返礼品充実

奈良市では、ふるさと納税を通じて、市民や団体の活動を支援する取り組みを積極的に行っています。

昨年度は約5億7400万円の寄附が集まり、過去最高額を記録した奈良市のふるさと納税。今年度もすでに7,900万円を超え、前年同期比1.8倍と好調です。

来年10月からは、ポイント付与型のポータルサイトでの寄附募集が禁止される予定となっており、今後は返礼品だけでなく、寄附金の使いみちや施策からも選ばれることが重要になってきます。

奈良市のふるさと納税では、寄附金の使いみちを「文化財の保存および活用事業」「ひとり親家庭等支援事業」「暮らしに芸術の感動を届けるプロジェクト」など19項目から選択できます。

寄附された方の思いを具体的な施策に繋げ、奈良市の発展に貢献する仕組みが、大きな魅力となっています。

奈良市ふるさと納税の使いみち

奈良市では、寄附時に、寄附するふるさと納税の使いみちを以下の19項目から選ぶことができます。

1. 文化財の保存および活用事業
2. 観光振興事業
3. 子育て事業
4. 教育事業・学校図書の充実
5. 自然環境事業
6. なら国際映画祭への支援
7. バンビシャス奈良への支援
8. 奈良クラブへの支援
9. 児童相談所応援
10. 動物愛護事業【犬猫殺処分ZEROプロジェクト】
11. 一条高等学校及び附属中学校応援
12. ひとり親家庭等支援事業
13. 吹奏楽部の活動応援
14. Japan National Orchestraへの支援
15. 暮らしに芸術の感動を届けるプロジェクト
16. 奈良ドリーマーズへの支援
17. キッズパークで子どもの笑顔を増やす事業
18. 若手伝統工芸作家育成支援事業
19. その他の奈良の魅力を高める事業

選ばれている使いみち

最も多くの方に選ばれている使いみちは、奈良市の特色でもある「文化財の保存および活用事業」です。

令和5年4月から令和6年3月までの寄附では、「子育て事業」や「観光振興事業」に関心を持つ方も多く、5年連続で殺処分ゼロを達成している「動物愛護事業【犬猫殺処分ZEROプロジェクト】」も人気です。

教育やひとり親支援、児童相談所応援など、子どもの環境支援に関する使いみちも高い支持を得ています。

ふるさと納税の寄附金を使った施策・応援

15. 暮らしに芸術の感動を届けるプロジェクト

令和5年度よりスタートした「暮らしに芸術の感動を届けるプロジェクト」では、市民が芸術に触れられる機会を増やすため、市内各所でのアウトリーチコンサートを実施しています。

今年度は、アウトリーチコンサートに加えて、コンサート会場への招待を実施。6月には、なら100年会館で開催された「反田恭平プロデュースJNO Presents リサイタルシリーズ岡本誠司の世界 2024」に、フードバンク対象世帯を招待しました。

当初は50名の招待を予定していましたが、JNO（Japan National Orchestra）のご厚意により、82名の方が鑑賞することができました。

12. ひとり親家庭等支援事業

ひとり親家庭への支援充実や子どもの貧困問題解決のための支援に活用されています。

主な施策として、フードバンク事業があり、ひとり親家庭等に対し、食の支援を行っています。

・お米の配送

令和3年度から実施されており、5月から年6回、10Kgのお米を配送しています。令和5年度は19,032世帯に提供されました。

・フードロス対策コーディネーター

今年度からの新規事業で、食品提供事業者や農家等で廃棄される食品を、必要としている家庭に無償で提供する仕組みを構築しています。

フードドライブ会場やフードパントリー会場の新規開拓、食品事業者の新規開拓を行っています。

・食品等の寄附募集（フードドライブ）

フードパントリーの食品確保のため、6月、11月、2月をフードドライブ強化月間として実施しています。

・学校の長期休みの食品配付（フードパントリー）

7月、12月、3月の長期休みに、米・レトルト食品、インスタントラーメン、お菓子などを配付しています。

10. 動物愛護事業【犬猫殺処分ZEROプロジェクト】

犬猫の殺処分ZERO継続を目指し、保健所に保護された犬猫の譲渡を推進しています。

また、飼い主のいない猫の繁殖による周辺環境の悪化を防ぐため、不妊去勢手術を行うTNR（Trap、Neuter、Return）活動を支援しています。

令和5年度は、ふるさと納税の使い道「犬猫殺処分ZEROプロジェクト」に26,114,000円の寄附が集まりました。

本市の自然死・安楽死を除く殺処分数は、令和元年度に初めて「殺処分ゼロ」を達成し、以降5年連続で達成しています。