最近、株式会社ライナフが展開する「スマート置き配」の導入棟数が東海エリアで1,000を超えたというニュースが飛び込んできました。これは愛知県、岐阜県、静岡県を中心に実施されたもので、今後さらにこのサービスの拡大が進む見込みです。
「スマート置き配」の概要と利点
「スマート置き配」は、デジタルキーを活用してオートロック付きマンションでも安全に荷物を受け取れるサービスです。居住者があらかじめ指定した場所に配達することができ、荷物をスムーズに受け取ることが可能です。全国では17,000棟以上にこのシステムが導入されており、再配達の削減や業務の効率化に寄与しています。
特に、再配達によって生じる配達員の負担や、CO₂の排出量が問題視されている中、このシステムは持続可能な物流の確立にとても重要な役割を果たすことが期待されているのです。
導入背景と市場のニーズ
物流業界では、再配達率の低下が求められており、2024年度には6%を目標としているものの、現在の実際の数字は約8.4%と高止まりしています。このような状況下で、東海エリアは自動車産業を中心に多くの企業が集まる地帯です。地域特有の宅配ニーズに応じたサービスの提供が急務とされ、その中で「スマート置き配」への関心は急速に高まっています。
技術的特色
「スマート置き配」には「NinjaEntrance」と呼ばれるスマートロックが採用されています。このシステムにより、マンションの共用エントランスをデジタル化し、権限を持つ配達員がオートロック解錠が可能となります。これにより、居住者は非対面で荷物を受け取れ、トラブルの軽減にもつながります。解錠履歴が全て記録されるため、セキュリティ面でも安心して利用でき、導入の際の費用負担も抑えられています。
今後の展望
今後、ライナフは東海エリアのさらなる拡大を目指しており、地域住民の利便性向上に寄与することが目標です。持続可能な社会に向けた取り組みのひとつとして、多くのマンションにこのサービスが広がっていくことが期待されます。前述の通り、このサービスの導入は、管理業務を効率化し、居住者や配達員の負担を軽減するだけでなく、より良い環境づくりにも貢献することができるでしょう。
会社概要
株式会社ライナフは、東京都文京区に本社を置く企業で、2014年に設立されました。「NinjaLock」シリーズなどのスマートロック製品や、不動産管理ソリューションの開発・運営を行っており、顧客のニーズに応じたサービスを提供することに力を入れています。今後もライナフの技術革新に目が離せません。