西武秋田店で、特別な一週間が訪れます。2025年5月21日から27日までの期間、待望の「人間国宝十四代今泉今右衛門展」が開催されるのです。この展覧会は、今泉今右衛門家の長い歴史の中で培われた技術と美を紹介するものであり、今回で13年ぶりとなる貴重な機会です。
今泉今右衛門の家系は、17世紀に遡ります。佐賀鍋島藩の御用赤絵師としてその名を馳せ、長い年月にわたって培った技法と文様は、今なお多くの人々を魅了しています。今回は、十代から十四代の今泉今右衛門による珠玉の作品が揃い、その魅力を存分に感じることができます。これまで多くの名品が生まれてきたこの家系の作品は、今や国の重要文化財として認められており、その深い歴史とともに展示されることに期待が高まります。
特に注目すべきは、十四代今泉今右衛門氏の作品です。彼は「色鍋島」という伝統技術のさらなる進化を遂げ、繊細で美しい「雪花墨はじき」や、金色の輝きを放つ「プラチナ彩」を生み出しました。平成26年には、陶芸部門で史上最年少の人間国宝として認定されています。本展は、彼が認定された後初めての個展であり、特に秋田で開催されることに意義深いといえるでしょう。
展覧会では、十四代が特別にデザインした「色絵雪花薄墨墨はじき秋田模様花瓶」の他、多種多様な作品が一堂に展示されます。例えば、径22.3cm、高33.2cmの花瓶や、径35.0cm、高37.5cmの香炉など、バリエーション豊かな作品が来場者を迎えます。これらは、技術と美しさが融合した珠玉の品々で、ぜひとも実際に目にして、その魅力を感じていただきたいと思います。
また、14代今泉今右衛門氏自身が来店される特別な日も設けられます。5月24日(土)と25日(日)の午前中には、ご本人が在廊し、彼の作品や「色鍋島」に込められた思いを直接お話しします。この貴重な機会に、直接お話を聞けるのも、展覧会の大きな魅力です。
西武秋田店は秋田市中通に位置し、多くの方々を温かく迎える準備を整えています。興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。伝承されてきた陶芸の技術と、最先端の陶芸作品に触れる貴重な機会、この展覧会は見逃せません。