捨てないステイ
2020-05-03 09:00:01

福岡・博多における新たな循環型ホテルの取り組み:捨てないステイ

福岡・博多の都市循環型ホテル、捨てないステイの取り組み



福岡・博多に新しいホテル業界の風が吹いています。それが、“#捨てないステイ”プロジェクト。これは、ホテルで発生する生ごみを無駄にせず、循環型社会の実現を目指した取り組みです。具体的には、ホテル内で生成された生ごみをコンポスト化し、その堆肥を使ってミントやハーブを栽培。収穫したハーブは、宿泊客へのウェルカムドリンクや朝食に活用することで、食品サステナビリティを体感してもらうのが特徴です。この革新的なアイデアは、ただの宿泊体験を超え、訪れる人々に“食の循環”を実感させることを目的としています。

日本の食品ロスの現状


日本では、年間約2,759万トンの食品廃棄物が発生しており、その中でも643万トンがまだ食べられる食品、いわゆる食品ロスとして廃棄されています。この量は、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた食料援助の2倍にも相当します。2030年までに食料廃棄を半減するという国際目標も設定されている中、ホテル業界には特有のフードロスの課題があります。ゲストのニーズに応えつつも、新鮮さを求めるあまりに食品廃棄が発生するというジレンマがあります。

ホテル業におけるフードロスの新たなチャンス


このような課題から生まれたのが“#捨てないステイ”です。飲食業のみに留まらず、宿泊施設としての特性を活かし、出てしまった食品ロスを再利用する取り組みは新しいビジネスモデルとしても注目されています。特に新鮮で無添加な食材の需要は高まっており、それを受け入れるための企業努力が求められています。

プロジェクト発足の背景


このプロジェクトは、2019年に環境省が開催した「TJラボ」での出会いをきっかけとしてスタートしました。社会課題を解決したいというホテルグレートモーニング博多の姿勢に共感したNPO法人循環生活研究所と連携し、全国に先駆けて新しいホテルの形を提案しています。福岡に位置するこのホテルは、東西南北の交通に恵まれ、訪れる人々にサステナブルな滞在を提供します。

プロジェクトの協力企業


このプロジェクトはさまざまな企業と連携しています。例えば、FUTAEDA(株)やローカルフードサイクリング(株)などが協力し、各企業が持つ専門知識を集結することで、プロジェクトの成功に寄与しています。

ホテルグレートモーニング博多の特色


グレートモーニング博多は、「都市型リフレッシュホテル」としての理想を持っています。天然素材、空気、水、すべてにこだわり、次世代のホテル業態を追求。一例として、全室に導入された次世代冷暖システムF-CONが挙げられます。このシステムにより、快適な空間を提供しながら、省エネ効果も実現しています。また、使用される木材や壁材に対する厳選も徹底されており、環境への配慮が徹底されています。

新しいホテルカルチャーの提案


COVID-19の影響も受け、私たちの社会や環境に対する意識が高まる中、グレートモーニング博多はSDGsに基づいた取り組みを進めています。今後も社会に対する責任を果たすため、食品ロスの定量化や新しいサービスの開発に挑戦し続けるとともに、持続可能な社会の実現を目指していきます。

このように、福岡・博多における“#捨てないステイ”は、ただの宿泊ではなく、持続可能な未来を見据えた新しい試みであり、多くの人々に新鮮な食の価値を再発見させることが期待されています。

会社情報

会社名
FUTAEDA株式会社
住所
福岡県福岡市博多区店屋町6-3
電話番号
092-281-1200

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