令和7年度、事業承継支援の成果
独立行政法人中小企業基盤整備機構が発表した令和7年度の事業承継・引継ぎ支援センターにおける実績は、中小企業にとって重要な成果の一つとなりました。新規相談者数が24,000者を超え、過去最高となり、特にM&Aによる第三者承継に対する関心の高さが際立っています。このような増加は、経営者の高齢化や人手不足、原材料の価格高騰など、厳しい経営環境の影響を反映していると言えるでしょう。
新規相談者数の増加
全国の事業承継・引継ぎ支援センターでは、令和7年度の新規相談者数が24,000者を超え、これまでの最高記録を更新しました。この数字は、事業承継に悩む経営者が増加していることを示しており、相談回数も892509回に達しました。特に、第三者承継に関する相談が増え、16,322者が新たに相談していることは注目に値します。
M&A成約の推移
また、令和7年度における第三者承継の成約件数は2,265件に達し、こちらも過去最多となっています。これは、経営者が親族や従業員への承継だけでなく、外部への幅広い選択肢を模索している証拠です。特に後継者人材バンクを通じたマッチング支援では、114件の成約が実現し、実際に新たな創業者と企業の引継ぎが進んでいます。
経営環境の変化
経営者年齢の高齢化に加え、人手不足やエネルギー、原材料の高騰といった状況は事業運営において深刻な影響を及ぼしています。このような中で、事業承継の支援がより重要になってきており、今後も相談者数や成約件数の増加が見込まれています。事業承継の方法に悩む経営者に対し、全国の支援センターは各種相談に応じており、中小企業のM&Aを推進しています。
事業承継支援センターの役割
事業承継・引継ぎ支援センターは、全国47都道府県に設置されている公的な相談窓口です。後継者不在の経営者には、M&Aによる事業承継のマッチングや成約をサポートしており、多面的な支援を行っています。具体的には、実績や相談件数を集計し、報告することで、地域の経営環境を改善するための施策を提案する役割も担っています。
創業支援としての後継者人材バンク
後継者人材バンクは、創業を志向する個人と、それを必要とする企業のマッチングを行う大変重要な機能を持っています。令和7年度の新規登録者は1,472名にも上り、全面的に事業引継ぎをサポートしている状況です。累計の登録者数も11,547人となっており、この制度の存在が事業継続への道筋を開いています。
今後の展望
事業承継・引継ぎ支援センターは、経営者の相談に対するセカンドオピニオンの提供や、後継者不在の企業への具体的な支援を進めていくことが求められます。多様な課題を抱える中小企業を救い出すためには、支援体制の強化が不可欠です。これからの時代において、中小企業の事業承継を円滑に進めるためのサポートが更に求められていくことでしょう。