女子ハンドボール日本代表「おりひめジャパン」ポルトガル遠征の成果と課題

女子ハンドボール日本代表「おりひめジャパン」のポルトガル遠征

女子ハンドボール日本代表チーム、通称「おりひめジャパン」は、インターナショナルウィークの期間を利用し、ポルトガルでの海外遠征を行いました。この遠征は、10月12日から20日まで実施され、ブラジル代表との友好試合と合同練習を通じて選手たちの技術向上を図ることが目的でした。

ポルトガルでの強化トレーニング

「おりひめジャパン」は、現在国内リーグが開催されているため、海外リーグでプレーしている選手9人と大学生選手4人の計13人が参加しました。今回の遠征先でも、日本の味の素ナショナルトレーニングセンターに似たトレーニング環境が整われており、ブラジルの実力ある選手たちとの交流が選手にとって大きな刺激となりました。

特にブラジルは、元日本女子代表監督のモーテン・ソウバク氏が指揮を執った実績があり、そのため日本チームとの親近感も感じられます。ブラジルの選手たちは多くがヨーロッパのクラブで活躍しており、強力なミッションのもとでトレーニングが行われました。

予期しないアクシデント

しかし、ポルトガルでの親善試合中には、ルーマニアでプレーする藤田明日香選手が右膝を痛めてしまうという厳しい出来事もありました。残念ながら、これにより彼女は今回の遠征から離脱することになりました。このアクシデントはチームにとって大きな試練でしたが、それでも選手たちは意欲的にボールを追い、個々の特徴をソウバク監督にアピールし続けました。

帰国後の強化合宿

ポルトガルでのトレーニングを経て、女子日本代表は10月22日から29日まで再び味の素ナショナルトレーニングセンターに集まり、第3回強化合宿を実施しました。この合宿は、ポルトガルでの遠征や親善試合で得た経験を活かす貴重な時間となり、世界選手権への準備を着実に進めることが出来ました。

次のステップに向けて

11月7日には、第27回世界選手権に出場する代表メンバーが発表される予定であり、選手たちにとっては新たな挑戦が待っています。ポルトガル遠征の成果を基に、チームとしての結束力をさらに高め、次なる試合に向けた準備を進めています。

これからの「おりひめジャパン」の成長に期待が寄せられます。選手たちの意欲はもちろん、チーム全体のさらなる発展に向けた努力が引き続き求められることでしょう。