リサイクル技術革新
2025-07-23 11:26:23

中部日本プラスチックと三菱ケミカルがリサイクル技術を革新へ

新しい時代の到来──マテリアルリサイクルの重要性



近年、環境問題への関心が高まる中、マテリアルリサイクル技術はますます重要な手段とされています。この度、中部日本プラスチック株式会社と三菱ケミカル株式会社は、リサイクルポリプロピレンの品質安定化を目指し、トレーサビリティシステムの実証検討を始めると発表しました。このプロジェクトは、プラスチックのリサイクルにおける課題を解決し、信頼性の高い製品を市場に提供することを目的としています。

マテリアルリサイクルとその意義



マテリアルリサイクルは、石油化学資源の削減やGHG(温室効果ガス)排出量の低減に寄与する重要なプロセスです。しかし、このリサイクル方式には、品質面での課題が残っており、通常のプラスチックと比べると、一部の特性が劣ることが指摘されています。そのため、リサイクルポリプロピレンの品質向上が必要不可欠です。

トレーサビリティシステムの導入



このプロジェクトでは、トレーサビリティシステムを導入し、リサイクル材の流通と使用履歴を一元的に管理します。これにより、リサイクルされた素材がどのように加工され、最終製品に使用されるのかをデジタルで追跡することが可能となります。このデータは、製品の透明性と信頼性を高め、消費者に対してもリサイクル材の由来や品質情報を提供することを目的としています。

NOVAORBIS™の役割



この取り組みの一環として、日本ポリプロが開発した「NOVAORBIS™-MR」という新ブランドの製品展開も注目されています。NOVAORBIS™とは、環境負荷を軽減する原料を用いた製品群を指し、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーを実現するためのもので、その第一弾として2025年3月からマテリアルリサイクルポリプロピレンが販売開始される予定です。

さらに、NOVAORBIS™シリーズの他の製品、例えばケミカルリサイクルポリプロピレンやバイオポリプロピレンについても、同年内に展開される計画があります。この新シリーズは、持続可能な社会を実現するための強力なツールとなるでしょう。

企業理念と社会への貢献



中部日本プラスチックの企業理念「HAPPYなエコ」には、持続可能な社会の実現への強い志が込められています。同社は、リサイクル業務やプラスチック原料の買取・回収・販売に積極的に取り組んでおり、エコネット・プロジェクトなどの環境活動にも注力しています。三菱ケミカルも同様に、社会課題解決に向けた革新的なソリューションを提供することを使命としています。

結論



日本ポリプロ、中部日本プラスチック、三菱ケミカルの三社が手を組み、リサイクルポリプロピレンの品質を向上させるための新しいシステムを導入することは、持続可能な未来へ向けた重要な一歩です。それぞれの企業が持つ専門性を活かし、環境に配慮した製品の開発を進めることで、次世代に向けたより良い地球環境を守る基盤を築くことが期待されます。


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会社情報

会社名
日本ポリプロ株式会社
住所
東京都千代田区丸の内1-1-1パレスビル
電話番号
03-6748-7190

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