日本空間デザイン賞2024 グランプリ受賞
株式会社博展(本社:東京都中央区)が手掛けた東京銀座資生堂ビルのウィンドウアート『在る美』が、日本最大のデザインアワードである「日本空間デザイン賞2024」の最高賞「KUKAN OF THE YEAR 2024」を受賞しました。本記事では、この受賞作の詳細や背景を紹介します。
日本空間デザイン賞とは
日本空間デザイン賞は、一般社団法人日本商環境デザイン協会と一般社団法人日本空間デザイン協会が主催している賞で、空間デザインの価値を未来に繋ぐことを目的として設立されました。2024年度には、801作品が応募される中、『在る美』はショーウインドウ・アート空間部門で金賞を受賞し、さらに金賞を獲得した12作品から選ばれるグランプリを受賞するという栄誉に輝きました。
受賞作品『在る美』の特徴
『在る美』は、日本の伝統工芸をテーマにした作品で、特に京都の職人とのコラボレーションによって制作されたクリスマスツリーとリースが特徴です。大窓のディスプレイには「和傘」というモチーフが用いられています。和傘のリサーチを通して「竹骨と飾り糸」に着目し、本来は使用者しか見ることができない部分を意図的に露出させ、そこに存在する美しさの探求と資生堂の企業姿勢を表現しています。これにより、見えるものと見えないものの美しさ、さらには新たな美の定義への挑戦が感じられる作品となりました。
受賞者のコメント
受賞に際し、プロジェクトメンバーの伊藤愛希デザイナーは、「京都の和傘職人さんと共にクリスマスツリーとリースを制作したことを通じて、日本の伝統工芸の美しさを多くの方に伝えることができたことに光栄を感じています」と述べています。
他の受賞実績
このプロジェクトは、日本空間デザイン賞の他にもいくつかの賞を受賞しています。これには、国際的なデザインアワードとして知られる第103回NY ADC賞でのBronze受賞や、第43回ディスプレイ産業賞(2024)でのディスプレイ産業優秀賞も含まれています。
プロジェクトチーム
この受賞作品は、信藤洋二氏をクリエイティブディレクターとし、金内幸裕氏がアートディレクターを務め、その他のメンバーにも伊藤愛希氏、鍋田知希氏が参加しています。プロデューサーは楯誠志郎氏が担当しており、それぞれが力を合わせてこの素晴らしい作品を作り上げました。
株式会社博展について
株式会社博展は1970年に設立され、企業や団体のコミュニケーションデザインを行っています。最新のプロジェクトや取り組みは、公式サイトで確認できます。
おわりに
『在る美』の受賞は、博展が伝統と革新を融合させたデザインの新たな可能性を示すものであり、多くの人に日本の美しさを再認識させるきっかけとなるでしょう。