幼児の探究心を育むSTEAM教育の実践
神奈川県小田原市に位置する富水幼稚園が、2025年度からMIRIDEと協力してSTEAM教育を公式に導入しました。この取り組みは、幼児に向けて科学や技術、工学、アート、数学を統合的に学ぶ機会を提供することで、子どもたちの探究心やクリエイティビティを育むことを目指しています。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、川村康文氏(映画『ドラえもん のび太と空の理想郷』科学考証)や教育専門家である小林尚美氏が参画する中で始まりました。MIRIDEは幼児STEAM教育の専門企業として、探究学習を重視し、子どもたちの「なんで?」という疑問から学びを引き出すプログラムを提供しています。
実施内容
富水幼稚園では、5歳児を対象に月に1回、探究テーマを設定し、実験や観察、プログラミングといった活動を連動させています。例えば、初回のテーマは「紫陽花の色のひみつ」で、子どもたちは酸性とアルカリ性の違いによる色の変化を実験し、タブレットを使って「自分だけの花」をプログラミングする体験をしました。
この取り組みでは、ただ授業を行うのではなく、STEAM教育が自然と子どもたちの日常生活に溶け込み、行動や発言に影響を与える環境づくりが重視されています。子どもたちが自由に質問できる雰囲気や、興味を引き出す講師の問いかけ、さらには家庭との連携を意識した保護者への情報提供など、全体の仕組みが工夫されています。
教員の感想
担任の先生は、「普段からSTEAMの授業が組み込まれているため、子どもたちは自然に考えるモードに入っていると感じます。活動中には多くの『なんで?』という声が聞こえ、自分の疑問に真剣に向き合う姿に感動しました」と語っています。また、MIRIDEの講師が適切に問いかけることで、保育の流れに馴染みつつも子どもたちの興味を引き出しています。
幼稚園のビジョン
理事長の舘野功氏は、「富水幼稚園では様々な経験を通じてチャレンジ精神や探求心を育むことを目指しています。子どもたちが『どうして?』という疑問を持ち、試行錯誤する姿を見ていると、この教育の価値を実感します」と述べています。
MIRIDEの意義
MIRIDEの代表である花松孝太朗氏は、「STEAM教育が保育や家庭に根付くことが重要だと思います。このような取り組みを通じて探究心や非認知能力を丁寧に育て、社会に還元する仕組みを構築していきたい」とコメントしています。
見学希望者へのお知らせ
富水幼稚園のSTEAM教育に興味がある教育関係者の方は、MIRIDEまでお問い合わせください。授業の見学は、園の運営を優先にしながら調整して行われます。また、メディア関係者の取材やインタビューにも対応可能です。現場の実際の様子を通じた教育の実践を広く伝える機会を提供したいと考えています。
このように、富水幼稚園のSTEAM教育に関する取り組みは、地域社会における新しい教育の形を示しています。子どもたちに豊かな学びを提供することが、未来を担う人材の育成につながることでしょう。