漁業・加工・消費が連携!南房総海岸で41人が環境問題を考える
2024年11月7日、千葉県南房総市の海岸で、漁協、メーカー、消費者など41人が参加し、海岸清掃活動「ビーチクリーン」が行われました。主催は、パルシステム連合会です。このイベントは、海岸に散乱するごみを収集・分別することで、海の生態系や自然環境、私たちの生活に及ぼす影響について改めて考え、意識を高めることを目的としています。
増え続けるマイクロプラスチック問題
清掃活動は、南房総市の瀬戸浜海岸から南千倉海岸にかけて実施されました。パルシステムの役職員、千葉県漁業協同組合連合会(千葉県漁連)の職員、パルシステム協力会のメーカー関係者、パルシステム環境委員会で活動する利用者など、多様な立場の人が参加し、プラスチックをはじめとするごみを拾い集めました。
参加者は、約90分かけてごみを拾い集めながら、ゴールの南千倉海岸を目指しました。清掃活動終了後には、千葉県漁連と職員が協力してごみを分別しました。ビン・缶・ペットボトルやズボン、靴などの衣料品、さらには蛍光灯まで収集され、砂浜にまで流れ着くごみの現状を目の当たりにしました。
特に、砂に紛れてしまい拾いきれないマイクロプラスチックになる手前のごみも多く、参加者からは「遠くからはきれいな海岸に見えたが、よく見ると細かいプラスチックが散らばっていて驚いた」「1人ひとりの意識・行動を見直すきっかけにしたい」などの感想が寄せられました。
漁業と環境問題への意識向上
千葉県漁連の職員からは、水産資源の持続的利用や漁場環境の保全への実践事例などが紹介されました。漁網・ロープの再利用や海面水温上昇による漁獲物への影響についての質問にも回答し、漁連の活動について理解を深めました。参加したメーカー担当者からも、事業内容に加え環境問題への対応が報告され、交流を深めました。
パルシステムグループの環境への取り組み
パルシステムグループは環境・エネルギー政策を策定し、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現を目指しています。自然の恵みを将来にわたり受け取れるよう、環境を大切にする活動を積極的に実践しています。
パルシステムグループでは、各組織で利用者へ参加を呼びかけ、海のマイクロプラスチックや環境問題を考えるイベントを継続的に開催しています。2024年9月~10月には、7都県で海岸の清掃活動や学習会などを実施しました。活動エリアが海に接していないパルシステム山梨 長野では、インスタグラムを使用したごみ拾いに関する投稿キャンペーンを実施しました。
今後の展望
パルシステムはこれからも、さまざまな協同組合や地域団体、商品の作り手と協力し、持続可能な環境と社会づくりを目指していきます。