新たなマーケティングの形、ショートドラマ
株式会社電通、本社を東京都港区に構える同社は、株式会社セプテーニ(新宿区)、emole株式会社(目黒区)、そして株式会社GOKKO(港区)との共同により「ショートドラマ・マーケティング・ラボ」を立ち上げました。この新しいラボは、ショートドラマに特化したマーケティングソリューションの提供を目指しています。
近年、SNSの発展やスマートフォンの普及が広がる中、ショート動画市場の成長は目覚ましく、企業はこの傾向に対応すべくショート動画を活用したマーケティングへとシフトしています。特に重要なのは、情報の速さよりも共感の深さが尊重される時代に突入しているという点です。この流れの中、短尺でありながら情感を動かす物語の力が、マーケティングの新しい基盤となることが期待されています。
ショートドラマの魅力とその効果
ショートドラマは、ストーリー性が高く没入感を与えるコンテンツとして、多くの視聴者を引き付ける力があります。感情を喚起することで、視聴者との強固なエンゲージメントを築くことができ、これにより企業は商品やサービスの訴求をより効果的に行うことが可能となります。
「ショートドラマ・マーケティング・ラボ」は、各企業が持つ専門知識と技術を組み合わせることで、ショートドラマの企画や制作を越え、マーケティング効果を生み出すためのソリューションを提供します。企業の認知度や利用の意向を向上させる施策が一元的に行えることが、その大きな特徴です。
今後の展望と新たなサービス
今後は、ブランデッドコンテンツの企画・制作だけでなく、ショートドラマから派生するさまざまなフォーマットにも対応していく方針です。例えば、切り抜き動画などの短編コンテンツの制作を行い、ブランドのさらなる効果的な訴求へとつなげていく予定です。
特に注目したいのは、プロダクトプレイスメントの導入です。これは、ショートドラマなどの映像コンテンツ内に企業の商品やブランドを自然に組み込む手法であり、視聴者への訴求効果を高める役割を果たします。また、企業アカウントのIP化は、ブランド戦略の確立の一助となることでしょう。
テクノロジーを駆使し、事業展開を本格化させていく中で、様々な企業とのパートナーシップを深化させ、顧客のニーズに応じたマーケティング活動の支援を行っていく考えです。
おわりに
このように「ショートドラマ・マーケティング・ラボ」の発足は、企業のマーケティング活動に新たな息吹を吹き込むことを目指しています。視聴者の心に響くストーリーを通じて、ブランドの訴求力を高め、共感を引き出すことができる新しい時代のマーケティングに期待が掛かります。