桑名市と明和工業が水道資材供給協定を締結し防災体制を強化

桑名市が明和工業と水道資材供給の協定を締結

三重県桑名市は、12月21日に明和工業株式会社との間で「水道配管資材及び防災資機材の供給等に関する包括協定」を正式に結びました。この協定は、災害や事故が発生した場合に迅速な水道配管資材や防災資機材の供給を目的としており、桑名市民の安全な生活を支えるための重要な手段となることが期待されています。

協定締結の背景

桑名市では、水道事業が厳しい状態にあり、老朽化や耐震対策について多くの課題を抱えています。市内には1030kmにわたる水道管が配管されており、今後の維持管理が必須です。そのため、明和工業との協定締結は、市の水道事業を支える重要な一歩とされています。協定内容には、地震や風水害などの自然災害、渇水、水質汚染、老朽管からの漏水といった緊急時の対策も含まれており、同社が供給する資材の優先的提供が確約されています。

具体的なサポート内容

具体的には、災害発生時に必要な水道配管資材、蓄電池を含む防災資機材の供給が行われます。また、配管工事に関する専門人材の派遣も約束されており、実際の対応において市への迅速かつ的確なサポートが期待されます。これにより、市は市民との信頼関係を一層強化し、安全・安心な生活の保障を強化する方針です。

市長および代表のコメント

協定締結式で、桑名市の伊藤徳宇市長は、この協定を結べたことに対して深い感謝の意を示しました。「水道事業が厳しい状況にある中で、明和工業にはこれまで大いにお世話になってきました。今回の協定によって、事故や災害発生時にサポートを受けられる体制が整ったことは、大変心強い」とコメントしました。

一方、明和工業の関根聡史代表取締役社長も喜びの言葉を述べ、「日常的に水道業務を通じて桑名市との関係を築いてきましたが、今回の協定はより深い信頼関係の証です。災害時においては多くのサポートが必要です。私たちも様々なサービスを提供できる体制を整えて参ります。」と語りました。

今後の展望

今回の協定は、桑名市民の安心・安全な生活を守るだけでなく、明和工業にとっても新たなビジネスチャンスをもたらすものです。両者にとって有益な関係を築いていくことが期待されており、今後の取り組みに注目されます。協定に基づき、近い将来にわたって具体的な活動が進められることになるでしょう。

私たち市民も、この協定によってより充実した水道サービスと防災体制が保障されることを願っています。