ASUS IoTが新たなシングルボードコンピュータを発表
ASUS IoTが、最新のArmベースのシングルボードコンピュータであるTinker System 3NとTinker Board 3/3Sを発表しました。これらの製品は、IoTおよびスマートリテール向けに多様な機能と高性能を誇ります。
Tinker System 3N:産業に特化した設計
Tinker System 3Nは、特に産業用途を考慮して設計されたファンレスの組込みコンピュータです。クアッドコアのArm Cortex-A55プロセッサ(Rockchip RK3568)、さらにArm MベースのMali™-G52 GPUを搭載し、十分な計算性能を提供します。そのサイズはわずか0.79リットルで、重量や体積の制約がある運用環境でも容易に置けるコンパクトさが特徴です。
この機器は、米軍のMIL-規格-810Hに適合する耐衝撃性能や耐振動性能を備えており、厳しい環境でも信頼性の高い運用が可能です。さらに、-40℃から+60℃という広い温度範囲で動作する特別な押し出しアルミニウム製のケースによって、長期間にわたる安定した動作が保証されます。
Tinker Board 3/3S:強化された処理能力
一方、Tinker Board 3/3Sは、64ビットのクアッドコアArm Cortex-A55プロセッサ(Rockchip RK3566)とArmベースのMali-G52 GPUを搭載し、高度なグラフィック処理能力を誇ります。このボードもAIタスクに特化したニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)を内蔵しており、物体検出や音声認識などの先進的な機能を実現しています。そして、OTA(Over-the-Air)アップデートをサポートしているため、常に最新の技術と機能を利用することが可能です。
両製品ともに、スマートリテール、医療機器、デジタルサイネージなど、多様な分野に容易に適用できるように設計されています。
統合されたソフトウェアとハードウェア
これらの新製品には、高度に統合されたソフトウェアとハードウェアが実装されています。GPIO API統合SDKや電源スケジューリング機能により、効率的な運用が可能になります。このような機能が、特に産業界での快適で持続可能な運営をサポートします。また、USBデバイスの電源管理機能も装備されており、全体の耐久性も向上しています。
購入方法とASUS IoTについて
Tinker System 3NおよびTinker Board 3/3Sの製品は、日本国内のASUS IoT Tinker Board製品代理店から入手可能です。ASUS IoTは、このような技術革新を通じて、AIとIoT領域でのリーダーシップを持つことを目指しています。
ASUSは、世界中で最も革新的で直感的なデバイスを製造・提供し、豊かで安全な生活環境の実現に貢献しています。ASUS公式サイトやソーシャルメディアでも、多彩な製品情報を提供していますので、ぜひチェックしてみてください。