網走バス、MUFB温水洗浄機「UP0814H」を導入
北海道の厳しい冬季において、運行管理や維持管理が大変な地域の一つが網走です。最近、網走バスが新たに導入したのが、丸山製作所が手掛けたMUFB(マルヤマウルトラファインバブル)温水洗浄機「UP0814H」です。この洗浄機は、特に冬場の融雪剤や沿岸地域の潮風による油汚れなど、さまざまな頑固な汚れに高い効果を発揮します。
MUFB温水洗浄機の特徴
「UP0814H」は、ウルトラファインバブルを利用した温水洗浄機で、最高80℃の温水を8MPaという高圧で噴射することができる技術が搭載されています。この技術によって、従来の80℃温水に比べて、作業時間をなんと2/3に短縮可能としています。また、60℃のウルトラファインバブル温水でも、80℃と同等の除塩効果があります。これにより、使用水量や二酸化炭素排出量の削減にも寄与し、国際的な持続可能性の目標に応じた補完的な役割も果たしています。
こうした技術は特に冬場、気温が低下することで路面凍結や降雪が多発し、視界が悪化しがちな北海道の道路環境を考慮して開発されました。車両の洗浄を迅速に行うことで、乗客が安心・安全に移動できる空間を提供する一助となるでしょう。
網走バスの運行への影響
網走バスの担当者は、「今まで落としにくかった汚れをMUFB温水洗浄機を使うことで、洗浄が非常に楽になり、洗浄時間を大幅に短縮することができました」と語っています。この新しい洗浄機が稼働することで、冬季の運行における渋滞や通行止めの影響を抑えられる期待が寄せられています。特に都市間高速バスのケースでは、片道約6時間の運行時間に1~2時間の影響を受けることも多いのですが、洗浄時間の短縮がその影響をさらに軽減してくれそうです。
環境への配慮
MUFB技術によって生み出されるウルトラファインバブルは、水中の汚れを浮かせる特性を持ち、高い洗浄力を実現します。この仕組みにより、従来の洗浄方法に比べて、使用する水道水の量や燃料の使用を抑えることができ、環境にも優しい選択となります。特に冬季の雪氷処理剤による塩分汚染や、潮風にさらされる地域での油汚れの除去に強いため、エコロジカルな洗浄作業が可能です。
まとめ
網走の厳しい環境の中でスムーズな運行を支え、持続可能な洗浄技術を展開するMUFB温水洗浄機「UP0814H」は、今後のバス運行において重要な役割を果たす道具となることでしょう。導入した株式会社JALUXは、環境への配慮をしながら、バス運行の円滑さと持続可能性を同時に実現するため、さまざまな取り組みを進めています。網走バスの未来が、一層明るいものとなることが期待されます。