株式会社BALLAS、建設業許可の取得
最近、株式会社BALLASが建設業法に基づく建設業許可を取得したとのニュースが話題になっています。この許可により、BALLASは建設事業者としての活動を本格化させ、特に建設部材の設計・生産や施工におけるデータ利活用の加速を目指しています。また、業界全体の最適化を進めるため解像度の高いソフトウェアの提供も検討しています。
背景にある高齢化社会
2025年には団塊の世代が75歳以上になり、国内の高齢化がさらに進むことが懸念されています。その中で、建設業界では60歳以上の技能者が全体のおよそ26%、約80万人を占めているという実情があります。このような状況では、技術の伝承や事業承継といった問題に直面し、業界は時間外労働の規制や労働環境の変化にも対応していく必要があります。これにより、局所的な改善にとどまらず、業界全体の再構築が求められています。
BALLASの革新的なアプローチ
BALLASでは、「設計データの自動生成」を含む先進のソフトウェア技術を駆使して、一品一様で作られる建設部材を「半量産・カスタマイズ品」として新たに定義しました。これにより、建設工事を行う発注者や製作・施工を行う受注者が各々の専門分野に集中できる環境が整備されます。このマス・カスタマイズによって、建設部材の調達がより効率的に行えるようになることが期待されています。
プロダクトのさらなる強化
今回の建設業許可取得に伴い、BALLASは従来から顧客やパートナーから要望されていたサービスの拡充を図ると共に、SCMプロダクト(サプライチェーンマネジメント)の機能を強化します。これにより業務フローがモジュール化され、さらなるマス・カスタマイズ性の向上が見込まれます。これまで日本の建設業は、サプライチェーンの各工程が細分化されすぎたため、情報が分断されしまいました。全体最適を図るためには、デジタルな共通基盤の設置が必要不可欠です。
変革を目指すBALLAS
自らも建設事業者としての知見を持ちながら、最新技術を積極的に取り入れて業界発展を目指すBALLAS。彼らは、集合住宅やビル、工場プラントに使用される建設部材を供給するテックカンパニーとして、建設工事会社と製作・施工会社の取引コストを削減し、業界が直面する最大の課題である人手不足への対策に取り組んでいます。詳細なサービスについては、彼らの公式サイトをチェックできます。
人材採用の機会
BALLASは、AIを駆使したプロダクト開発やデータを活用した取引の効率化を目指し、事業拡大を進めています。そのため、BIM/CADの経験を持つ設計・製図DX人材やソフトウェアエンジニア、機械学習エンジニアなどの募集を行っています。また、営業職や建設・製造分野の経験者も広く採用していますので、興味のある方はまずカジュアル面談を申し込むことをお勧めします。
まとめ
株式会社BALLASの取り組みは、建設業界にとって大きな進展といえるでしょう。彼らは高齢化が進む中での技術伝承の問題や、業務の効率化を進める拒否反応の少ない企業であり続けるため、今後の展開に期待が寄せられます。