アドバンテックの次世代HMI「SPC-800 V2シリーズ」が登場
アドバンテック株式会社は、産業界向けに設計された次世代ボタン一体型HMIシリーズ「SPC-800 V2」を発表しました。この新しいシリーズは、作業効率を大幅に向上させることを目的とし、パネルPCモデルとモニタモデルの二つをラインアップ。これにより、重機械やロボット、そして製造ラインでの操作性が大きく進化します。
機能と特長
SPC-800 V2シリーズは、ユーザーのニーズを反映し、従来モデルの機械設計や操作性を劇的に改善しています。主な特長として、
15.6インチと21.5インチのFHDマルチタッチディスプレイと、Intel® Core™ i3/i5プロセッサ(第12~14世代)が搭載されたパネルPCモデルがあります。これにより、高度なデータ可視化や機械制御、ロボット操作を実現し、迅速な応答性を提供します。
さらに、IP65準拠のシリコンフリー筐体を採用しており、粉塵や水滴の影響を受ける過酷な環境でも安定して稼働します。従来通りの簡素化された配線設計により、導入準備時間を短縮し、設置も柔軟に行えるよう配慮されています。
カスタマイズの可能性
また、このシリーズはユーザーの好みに応じたカスタマイズが可能です。非常停止ボタンやRFIDスキャナ、イルミネーションリングキーなど、さまざまな操作パネルの選択肢があり、機械メーカーやシステムインテグレーターは自社のニーズに最適なインターフェースを構築できます。さらに、外観やロゴのカスタマイズも相談に応じて行います。
取付方法の多様性
SPC-800 V2シリーズは、VESAやポール、アーム、天吊りなど様々な取り付け方法に対応し、限られたスペースでも設置が可能です。改良された背面構造により、ケーブル配線や端子ブロックへのアクセスが容易となっており、スムーズな設置を実現します。
長距離通信性能
モニタモデルにはHDBase-T 2.0技術が搭載されており、最大100mの長距離映像伝送をサポートしています。これにより、大型生産ラインでも柔軟な映像表示が可能で、ESD保護にもしっかり対応しており、高い信頼性を確保。デイジーチェーン接続やモニタ単体の交換ができるため、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
まとめ
アドバンテックのSPC-800 V2シリーズは、産業オートメーションはもちろん、ロボティクス分野でもその力を発揮します。カスタマイズ可能なボタン設計や簡素化された配線、多様な取り付け方法などを通じて、工場のあらゆる場所にスマートで高性能なHMIを配置可能です。HDBase-T対応のモニタモデルは遠隔地での使用に適し、Intel® Core™プロセッサを搭載したパネルPCモデルは強力なコンピューティング性能を備えています。
販売はすでにモニタモデルのSPC-821/815(M) V2が行われており、パネルPCモデルは2026年1月1日に発売予定です。詳しくはアドバンテックの公式ウェブサイトをご確認ください。