教育の未来を支える府中市のDX基盤
東京都の府中市では、約21,000名の教職員と生徒が利用する次世代校務DX基盤が整備されました。この取り組みは、内田洋行が提供したもので、2026年から本格運用が始まります。ここでは、ゼロトラストセキュリティと生成AIを活用した新しい校務環境の構築について詳しく見ていきましょう。
ゼロトラスト型ネットワークの導入
従来の校務系と学習系のネットワークは分かれていたため、教職員は用途ごとに複数の端末を使用する必要がありました。しかし、新しい校務DX基盤では、ゼロトラスト型のネットワークが採用され、SASE(Secure Access Service Edge)を核にしたセキュアな運用環境が実現されています。この仕組みにより、教職員は1台のノートPCで校内外を問わず安全に業務を行うことが可能になります。
セキュリティと利便性の両立
特に注目すべきは、多要素認証を取り入れたセキュリティ基盤です。教職員にはデバイス認証や生体認証を組み合わせた認証方法が採用されており、安心して業務を進めることができます。児童・生徒に対しても、適切なアクセス制御が行われ、必要な情報へのスムーズなアクセスが保証されています。
生成AIの活用
また、内田洋行は生成AI「Microsoft 365 Copilot」を活用した校務支援を導入し、教職員の業務効率化をサポートしています。このAIを利用することで、通知文や議事録の作成が簡単になり、より多くの時間を児童・生徒との関わりに充てられるようになります。
教育現場を支えるICT支援
このDX基盤の成功には、内田洋行のICT支援員による継続的なサポートがあります。教職員が新しい環境に適応しやすいよう、支援員が直接学校に出向いてサポートを行い、運用が安定するよう取り組んでいます。これにより、ICTの活用が促進され、教育現場全体の効率が向上しています。
デジタル教科書の活用状況を可視化
府中市の教育委員会は、2026年度からデジタル教科書の利用状況を把握するためのダッシュボードを開発予定です。この取り組みは、授業や教材の効果を先生たちが具体的に理解し、教育の質を向上させるための重要なステップとなります。
教育DXの先進例として
府中市のこのプロジェクトは、文部科学省の「次世代校務DX」及び「教育情報セキュリティポリシー」に準拠しており、全国的にも注目を集めています。教育現場におけるこのような取り組みの先駆けとして、他の地域にとっても大いに参考になることでしょう。
このように、府中市が目指す次世代校務DX基盤は、教職員及び児童・生徒の教育環境を大きく変革することを目指しており、今後の展開に期待が寄せられます。