不妊治療の実態と経済的負担、32.5%が妊娠に成功の調査結果

日本で不妊治療を受けた経験者の中で妊娠に成功した女性は、体外受精による妊娠率が32.5%というデータが明らかになりました。この調査は、日本産科婦人科学会が提供するデータを背景に、ジネコが実施した全国的なアンケートに基づいています。

調査の詳細

この調査は2016年に行われ、不妊治療を経験した796名を対象にしました。具体的な結果として、27%の不妊治療経験者が妊娠しており、体外受精のみでの妊娠率は32.5%に達しました。この数字は非常に重要な意味を持ちます。

多くの女性が不妊治療に取り組む一方で、体外受精を経て妊娠するためには、簡単には成功しない現実もあります。調査によれば、体外受精によって妊娠した方の約60%が3回までの治療で妊娠しており、その一方で、0.9%の人は10回以上の治療を行うという結果も出ています。これは、治療の難しさと個々のケースによる差異を示しています。

経済的負担とその影響

不妊治療には経済的な負担が伴います。この調査では、治療を受けた女性の55%が治療費として100万円以上を支出していることが分かりました。この結果は、経済的な余裕がないと不妊治療を継続することが難しいことを示唆しています。

また、治療を開始する年齢についても重要な傾向が見られ、平均して33.1歳で始めるようになり、これは過去4年間で1歳若くなったことになります。報道や情報交換を通じて、不妊に対する世間の意識が高まり、早い段階から治療を検討する傾向が強まっているようです。

今後の展望

ジネコは今後も、婦人科医療機関と連携しながら、ユーザーに信頼性の高い医療情報を提供し、不妊治療に関する悩みや情報交換の場を提供していく予定です。女性が抱える体の悩みを軽くするため、継続的に調査や情報発信を行っていきます。

また、この調査の結果は、医療機関での治療を考えるすべての方にとって参考になるものです。妊娠を希望する女性、そしてそのパートナーが直面するさまざまな課題に対して、これからも支援を続けていくことが求められています。理解を深め、共に歩むために、必要な情報を得ることが大切です。