ビリビリとFunimation、アニメ業界の新たな提携が実現!

2019年3月23日、AnimeJapan2019で中国の人気動画配信プラットフォーム「ビリビリ」と北米のアニメ配信大手「Funimation」の戦略的提携が発表されました。この提携により、両社はアニメコンテンツの相互運用性を高め、さらなるサービス強化を目指すことで合意しました。

提携の背景と意義

ビリビリは2009年に設立され、日本市場のアニメ作品を多く取り扱ってきました。特に2017年から2018年上半期にかけて168本の日本産アニメを配信し、国内市場の64.4%のシェアを占めるなど、その存在感を示しています。一方のFunimationは、1994年に北米で設立され、アニメーションのストリーミングや劇場配給において確固たる地位を築いています。

今回の提携は、単なるコンテンツの配信だけでなく、互いのIP（知的財産）の運用や開発、サービス地域の拡大においても強力な効果を持つと期待されています。両社はこの提携を通じて、日本のアニメを欧米市場に、欧米の作品を中国語圏やアジア市場に、中国の作品を逆に欧米に広めていく方針です。

グローバルなアニメ流通の確立

具体的には、ビリビリの中国国内におけるアニメ権利活動や、Funimationの北米市場での実績を活かし、アニメの流通網を世界中に広げることが可能になります。これにより、良質なアニメーションコンテンツが、グローバルに愛されるファンのもとへ届くことが実現すると同時に、アニメ市場の新たな可能性が切り拓かれます。

ビリビリの副社長兼COO、李旎（Carly Lee）氏は「Funimationとの提携は、両社が持つ優れたサービス機能を融合させ、アニメーション産業のグローバル化を加速させる期待がある」とコメントしています。一方、Funimationの会長兼CEOであるゲン・フクナガ氏も「この提携により、全世界のファンに新たなアニメーションを届けられる機会を得たことを、大変嬉しく思う」と述べています。

新たな時代の到来

今後、両社のコラボレーションにより、アニメの新作が国境を越えて届けられ、ファンにとって待望の作品が続々と姿を現すことが期待されます。また、ビリビリの「MADE BY bilibili」や、Funimationの次世代ストリーミングサービスは、各地のアニメファンにとって興味深いコンテンツの宝庫となるでしょう。両社の提携は、アニメ市場に新たな風を吹き込み、全世界のファンにより充実したエンターテイメントを提供する一歩となるのです。

この新しい試みに注目が集まります。さあ、アニメの未来に向けて、期待を胸に進んでいきましょう！