日本の伝統を世界に発信！着物を活かしたアップサイクリングの挑戦

日本の伝統を世界に展開！着物のアップサイクルプロジェクト

東京ファッションワールドで展示された「Kimono Upcycle Cloth OHARIKO」は、着物の再利用を促進する新しい取り組みとして注目を浴びています。このプロジェクトは、日本リユースシステム株式会社によって運営され、日本国内で不要になった着物を活かすために生まれました。

「Kimono Upcycle Cloth OHARIKO」とは？

「Kimono Upcycle Cloth OHARIKO」は、企業の自立支援を目的とした「着物deお針子」事業から生まれた独自の生地です。この事業は、障がいを持った方々や生活に困窮している方々の自立を支援することを目的とし、2016年にスタートしました。その結果、多様な人々が新たな技能を身に付け、サステナブルな社会に向けた一助となっています。

環境と人への配慮

着物は、その素材である正絹が約100年の間にわたり利用できる設計になっており、サステナブルな衣服として広く認識されています。ところが、近年のライフスタイルの変化により、多くの家庭で着物は余剰となり、実に約40兆円に相当する量の着物が眠っているという調査データもあります。この状況を打破するために、着物を生地に戻し、再利用することが「Kimono Upcycle Cloth OHARIKO」の狙いです。

多様な用途と国際展開

今回の展示会では、欧米市場における需要に対応することもでき、着物生地が各国の伝統衣装やインテリア製品として使用されるなど、その用途も多岐にわたります。展示会中は、様々な国からの企業が当社ブースに訪れ、しっかりとした関心を示していました。この3日間での反響は非常に大きく、今後の輸出に向けた期待が高まります。