奈良県の文化遺産を称えるべく、奈良県立万葉文化館では特別展「高照らすみやこ-描かれた『飛鳥・藤原の宮都』-」が開催されます。この展覧会は、開館25周年を記念し、また「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産登録を祝うもので、観覧者にとって貴重な文化体験となることでしょう。
展示概要
特別展は、2021年10月17日から12月6日までの期間、奈良県立万葉文化館の日本画展示室にて行われます。展示される作品は約60点に及び、見る者を古代の世界へと誘います。展覧会は四つの章から構成されており、それぞれ異なる切り口で「飛鳥・藤原の宮都」の魅力を再発見できます。
序章:『万葉集』にみる飛鳥・藤原の宮都
最初の章では、「万葉集」における飛鳥・藤原の宮都を代表する歌を紹介します。ここでは、特に江戸時代に作られた『万葉集 平仮名傍訓本』が展示され、古代の人々の思いを感じることができます。
第一章:古代イメージの形成
次の章では、江戸末から戦前までの古代に対するイメージを古典籍を通じて探求します。菊池容齋の『前賢故実』や岡田三郎助の《古き昔を偲びて》など、歴史的な視点から飛鳥・藤原時代を理解する貴重な機会となっています。
第二章:花開く古代の美
1960年代から70年代に焦点を当てたこの章では、飛鳥・藤原の時代を題材に描かれた多彩な作品が展示されています。上村松篁の《万葉の春》や安田靫彦の《飛鳥大仏と止利仏師》など、色彩豊かで力強い表現が際立ち、古代の美しさを感じることが出来ます。
終章:受け継がれる飛鳥のモチーフ
最後の章では、1980年代以降の現代アーティストによる飛鳥・藤原の遺跡や古墳をモチーフにした作品がラインナップされています。烏頭尾精の《蘇る朱雀》は、現代の観点から見た古代の世界を新たに解釈し、多くの人々に新しい視点を提供します。
開館とアクセス情報
特別展は毎日開館しており、開館時間は10時から17時30分、入館は17時までとなっています。休館日は毎週月曜日ではありますが、月曜日が祝日の際はその翌平日が休館日となります。また、近鉄橿原神宮前駅や飛鳥駅からの周遊バスを利用することで、アクセスも容易です。
この特別展は、飛鳥・藤原時代の文化を模索し、伝統と現代アートを結びつける素晴らしい機会となっています。奈良の歴史を感じながら、古代の美を再発見し、新しい発見を楽しんでください。お見逃しなく!