JR東日本社員の健康を守る睡眠改善プログラム
JR東日本社員の健康を第一に考え、パラマウントベッド株式会社とともに実施した睡眠改善プログラム。この取り組みは、特に交替制勤務者の睡眠課題を解決するために設計されています。
実施の背景
日本の交替制勤務者は約2~3割を占めると言われており、彼らの健康問題は個人だけでなく、社会インフラの持続可能性にも影響を与える深刻な問題です。勤務の不規則性が体内リズムを乱し、睡眠障害、メンタルヘルスのリスクを高めています。特に、運輸業界では安全確保の観点からも、質の高い睡眠が求められます。
こうした背景から、JR東日本、パラマウントベッド、株式会社ジェイアール東日本企画(jeki)の三社は、交替制勤務の社員が実践しやすい健康改善プログラムを検証するための実証実験を行いました。
実験の概要
実験は「WaaS 共創コンソーシアム」の一環として行われ、40名の社員が対象となりました。実験では「睡眠改善プログラム」と「自律神経調整プログラム」が実施され、生活習慣の見直しを通じて健康を支えました。
- - 実施期間: 2025年11月〜2026年2月
- - 対象者: JR東日本の不規則な交代制勤務に従事する運輸関連社員
結果と効果
初期の調査で得たデータを基に、参加者は2つのグループに分かれました。Aグループには早期に睡眠カウンセリングが行われ、Bグループは生活習慣のアドバイスの後にカウンセリングが実施されました。
早期介入が行われたAグループでは、睡眠効率や中途覚醒時間に明らかな改善が見られ、睡眠カウンセリングの重要性が浮き彫りになりました。全体の満足度も98%以上と非常に高く、多くの参加者が再度のカウンセリングを希望する結果となっています。
また、業務の繁忙期には睡眠時間が短縮する傾向があり、就業状況が睡眠に直接影響することが示されました。
今後の展望
今後、交替制勤務者にとって持続可能な健康改善プログラムの開発に努め、さらに対象を広げていく計画です。鉄道業界にとどまらず、運輸全体、さらには他業界への展開も視野に入れています。このようにして、健康経営とウェルビーイングの向上による社会全体への貢献を目指しています。