CohesityとAWSの戦略的協業契約
データセキュリティのリーダーであるCohesity(日本法人: Cohesity Japan株式会社)は、Amazon Web Services(AWS)との間で新たに戦略的な協業契約を締結しました。この協力を通じて、データの保護、バックアップ、およびリカバリーの領域において、顧客の大規模な環境を支援することが目的です。この提携により、両社はデータセキュリティやエンタープライズレジリエンス、データドリブンの革新に対する強いコミットメントを示します。
CohesityのCEO、Sanjay Poonenは、「AWSとのパートナーシップを深めることで、サイバーレジリエンスを顧客に届けるという共通のビジョンに向けて力強い一歩を踏み出した」と述べています。彼は、Cohesityが持つAIを活用したデータセキュリティ機能と、AWSのスケーラブルでグローバルなインフラストラクチャが組み合わさることで、顧客がデータを確実に保護できる選択肢を提供できると期待を寄せています。
また、Cohesity Japanの社長、金光 諭佳氏は、両社の協業は顧客の重要なデータを堅牢に守るだけでなく、バックアップリポジトリをAI対応の戦略的資産に変えることができると述べました。「このパートナーシップにより、顧客は進化を続ける脅威に対応するための俊敏さと自信を持ち、ビジネスを進展させることが可能になります」とのことです。
一方、AWSのCEO、Matt Garman氏は、「Cohesityとの協業によって、当社のグローバルインフラストラクチャとAI技術を活用します。これにより、顧客の重要なデータを守ると同時に、分析やAIの推進を助けることができる」と強調しました。
今日のデータセキュリティ環境は、ますます複雑化し、進化し続ける脅威に直面しています。その中で、CohesityとAWSの協力は、顧客に強化されたサイバーレジリエンスとデータインテリジェンスを提供することが期待されます。これにより、企業は変化するニーズに迅速に対応できるようになるでしょう。
迅速かつコスト効率の高いクラウドバックアップ
この協業契約の重要な一環として、Cohesityは1,000以上のデータソースとの互換性を備え、AWSサービスとのネイティブな統合を実現しました。具体的には、Amazon EC2、RDS、S3、およびDynamoDBなどのサービスを効率的に利用できるようになります。この統合により、顧客は単一のプラットフォームでオンプレミスとクラウドの両方にまたがるハイブリッド環境を保護することが可能です。
特に、Cohesityのエンタープライズグレードの重複排除機能と圧縮機能は、ストレージコストを抑えつつ、迅速なリカバリーを実現します。これにより、顧客は費用対効果の高いサービスを享受しながら、安心してデータを管理できるようになります。
イミュータブルなサイバー保管庫の展開
Cohesityは、AWSのグローバルインフラストラクチャに基づき、サイバー保管庫を展開することで、顧客のバックアップデータを地理的に隔離し、改ざんを防止します。この仕組みは、AWSのイミュータブルコントロールと専用ネットワークにより構築され、顧客がコンプライアンス要件を満たしつつ、ランサムウェアからの保護を桁外れに強化します。リカバリー時には即座にアクセスできるため、運用の柔軟性も確保されています。
AI対応データレイクの活用
最後に、Cohesityは非構造化データを利用するAI対応データレイクを構築することで、顧客のバックアップデータを戦略的なビジネス資産に変革します。特に生成AIアシスタント「Cohesity Gaia」を用いることで、顧客は厳格なガバナンスとセキュリティ管理のもとで、ペタバイト規模のデータからインサイトを取得し、ビジネスの革新を進めることができます。
まとめ
CohesityとAWSの戦略的協業契約は、多様な業界において柔軟で高いビジネス価値を提供する新たな一歩となります。両社が連携することで、データセキュリティとサイバーレジリエンスの未来が大きく変わることに期待が寄せられています。今後の動向から目が離せません。