オイシックス・ラ・大地、リテールメディア広告ソリューションの本格始動
オイシックス・ラ・大地株式会社は、リテールメディアの広告ソリューションサービスを2025年7月29日から本格的にスタートさせることを発表しました。この新サービスは、商品の認知度向上や流通の拡大を一斉にサポートするもので、オンラインおよびオフラインの両方の資産を活用することにより、食材や商品の新しい出会いを提供することを目的としています。
リテールメディアの成長背景
リテールメディアとは、小売企業が構築した広告媒体を指し、最近では「第3のデジタル広告波」として世界中で注目を集めています。特に、サードパーティクッキーの規制が強化される中で、企業がリテールメディアを通じて収集するファーストパーティデータの重要性が増しており、日本市場は2028年には1兆円に達すると予測されています。オイシックスもこの流れに乗り、2023年から独自の基盤を生かしたターゲティング広告や、商品売り場と連動する広告戦略を展開しており、多くの企業から高評価を得ています。
特徴的な支援体制
オイシックス・ラ・大地のリテールメディアは、主に以下の3つの強みがあります。
1.
オンラインとオフラインの一貫した展開
「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」という主要ブランドを持ち、Eコマースと実店舗を融合させた商品連動型の広告設計が可能です。業界でも希少な体制を整え、一貫して価値ある体験を提供します。
2.
「食べる」体験の一気通貫サポート
食材の調達から商品開発、販売に至るまで全ての過程を支援し、広告主が伝えたい価値や新しい食べ方を体験としてお客さまに届けます。
3.
効果的なターゲティング施策
ファーストパーティデータを基に、顧客の興味や購買履歴に基づく広告が可能になるため、より効果的な商品提案ができます。たとえば、腸内環境改善に関心のある顧客には、関連商品のサンプリングを行う予定です。
サービス導入事例
オイシックスは具体的に以下のような導入事例を挙げています。
カリフォルニアくるみ協会との提携により、くるみの汎用性を高めるため、ミールキットで新たな食べ方を提案。サラダのトッピングなどで活用しています。
アーモンド・ブリーズのリニューアル時には、関心のあるお客さまが自主的に選べるサンプリング手法を実施。顧客からの好評を受けて、販売チャネルの拡大にもつなげています。
アラスカシーフードマーケティング協会との提携で、シーフードを手軽に食べられるメニューを提供。電子レンジで調理できるレンチンメニューの開発を行いました。
サービスの概要
この広告ソリューションサービスは、食品メーカー、輸出企業、官庁など多様なクライアントに対応しており、企画、流通、レポーティング機能を備えています。マーケティングデータの提供や、他チャンネルとのコラボレーションを通じて、より多くの消費者に価値を届けることを目指しています。
会社の紹介
オイシックス・ラ・大地株式会社は、「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」といったブランドを通じて、安全で安心な農産物やミールキットなどの定期宅配サービスを提供しています。食の社会課題を解決するため、持続可能なリテールを目指し、フードロスを削減する施策にも取り組んでいます。今後の展開に注目です。