現場DXサービス「KANNA」の導入
金剛産業株式会社が現場DXサービス「KANNA」を導入したことにより、オーバードアー業界における作業の効率が劇的に改善されています。金剛産業は、東京都中央区を拠点とし、大型物流倉庫や食品流通センターなどのオーバードアーを手がけるパイオニア企業であり、今回の導入は業界の生産性に新たな光をもたらしました。
導入の背景と課題
金剛産業は、営業部門と施工管理部門の間で情報の共有がスムーズでないことが課題でした。業務の流れにおいて、営業から施工管理者への仕様変更や追加指示はリアルタイムでは伝わらず、時には取り付け直前に変更点に気づくという事態が発生していました。
さらに、1人の施工管理者が複数の現場を同時に担当しているため、持ち運ぶ図面の量は膨大であり、不明瞭なコピーや情報の確認漏れも頻発していました。こうした問題を解決する手段として、金剛産業は本サービス「KANNA」の導入を決定しました。特に、関係者間でのリアルタイムな情報共有が可能になること、このシステムがスマートフォンでも使用できる点が魅力的でした。
KANNA導入による成果
KANNAの導入により、毎年約5万枚に上っていた図面印刷は完全にペーパーレス化され、関係者全員がスマートフォン1台で図面を閲覧し、変更履歴を共有できるようになりました。また、これに伴い、情報検索性が大幅に向上し、印刷費や保管のコストが削減されました。図面更新の情報もクラウド上で一元管理されるため、常に最新情報がアクセス可能となりました。
さらに、営業や設計、施工管理の部門間で正確な情報共有が頻繁に行われるようになり、電話連絡の必要がほとんどなくなりました。この結果として、取り付け直前の手戻りが解消され、図面表記の不鮮明さによるミスも減少しました。これにより、業務全体の効率化が実現され、協力会社との連携も改善しました。
未来への展望
KANNAの導入は施工管理に留まらず、今後はメンテナンス部門や製造部門にも展開していく予定です。これにより、さらなる生産性向上と業務の効率化を目指しています。ノンデスクワーク業界での「KANNA」の活用は、金剛産業にとって新たな業務の在り方を示すものでもあります。
KANNAプラットフォームについて
KANNAは、世界中のノンデスクワーク業界に特化した現場DXサービスです。事務作業や移動時間を効率化し、コミュニケーションの負担を減少させます。特に、ITツールに不慣れな方でも使いやすいシンプルな設計が特徴で、2024年には多くの国での導入が期待されています。これからの建設業界や物流業界における変革が待ち望まれています。