壁紙ブランド「WhO」と「うなぎの寝床」が手がける新たなプロジェクト
壁紙ブランドの「WhO(フー)」と、地域文化商社「うなぎの寝床」が手を組み、福岡県八女市の伝統工芸品・久留米絣の魅力を新たな視点から再解釈するプロジェクトが始まります。このコラボレーションでは、久留米絣の際立つ価値を取り入れた壁紙26点が発表され、持続可能な地域産業を模索しています。
久留米絣とは
久留米絣は、日本三大絣の一つで、独特の風合いとデザインが特徴です。その魅力は、単なる生地ではなく、地域の家具や空間を彩る新たな形で表現されることにあります。今回のコラボレーションにより、従来の衣類から空間デザインへとその価値を広げています。
コラボレーションの背景
「WhO」の代表である野原弘輔氏は、空間デザインを重視した壁紙を提供することで、生活空間に新たな価値をもたらすことを目指しています。一方、「うなぎの寝床」の代表・山崎智輝氏は、地域文化を現代のプロダクトに再構築することをミッションとしています。この両者が集結し、地域資源と現代のデザインを融合させる新たな道を模索しています。
デザインプロセス
デザインユニット「pole-pole(ポール トゥ ポール)」が壁紙のデザインを手がけ、彼らは現地の織元と対話を重ね、久留米絣の制作工程を視察しました。この工程を通じて、シンプルな図案でも織機の構造から生まれる高度な技術力を再認識し、絣特有の境界線のゆらぎに注目をしました。この「ゆらぎ」は、優雅さと技術の融合を示しているのです。
「あべこべ」デザイン
デザインのテーマには「妙」と「無常」が込められており、久留米絣の織りによる柔らかい境界線が表現されています。職人の技術に敬意を表し「日本の新しい美」を追求した結果生まれたこのデザインは、壁紙としての機能だけでなく、空間に深みを与える役割も果たします。
幅広い展開
今回発表された壁紙はシリーズで展開され、価格は1㎡あたり¥5,000(税別、送料別)です。細かなモチーフの変化によって、様々なインテリアスタイルにマッチするデザインが特徴です。特に、「あべこべ三角」や「あべこべストライプ」など、選べるスタイルも豊富です。
伝統工芸の未来
このプロジェクトは、伝統工芸を新たな形で次世代に伝える先進的な取り組みです。久留米絣を使った壁紙が市場に登場することで、初めてその魅力に触れる人々が増えることが期待されています。また、これまでの布地としての枠を超えて、壁紙という新しい形への転用がなされ、地域産業の持続可能な循環に寄与することでしょう。
最後に
このコラボレーションは、ただの製品を生み出すのではなく、地域文化とその未来を考える重要な一歩です。未だ見ぬ美しさと使う人々への新しい価値を提供し、伝統と現代を繋ぐ架け橋としての役割を果たします。ぜひ、一度壁紙を手に取り、その魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
プロジェクトの詳細
詳細な情報については、
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