新たな盆栽鉢「ERASHI」
2022-03-18 11:00:11
室町時代からの伝統と現代が融合した新たな盆栽鉢「ERASHI」
室町時代からの伝統と現代が融合した新たな盆栽鉢「ERASHI」
現代のライフスタイルにしっくりくる盆栽鉢、「ERASHI」が登場しました。これは、室町時代から続く日田市の林業と、江戸時代から一子相伝で受け継がれてきた小鹿田焼の技術が結集した作品です。デザインは、日田の盆地に広がる山々をイメージし、陶器の重厚感と、民藝ならではの温かみを兼ね備えています。
「ERASHI」という名前は、日田市の方言で「愛らしい」という意味を持ち、植物を丁寧に世話する中で日々の変化を楽しんでほしいとの思いが込められています。これによって、木と植物との調和を意識する現代の暮らしの中で、人々に愛される存在を目指しています。
ものづくりの背景
「ERASHI」は、現代のアートディレクター永井貴浩さんと、小鹿田焼の陶工である坂本創氏のコラボレーションで生まれました。彼らは、約1年以上にわたり知恵を絞り、形状や色合いについて綿密に打ち合わせを行いました。こうして完成した盆栽鉢は、日田市の地域資産へのリスペクトを表現する作品となっています。
ENTOは、日田市の地域資産を活かし、関係人口とのマッチングを行う企業で、2019年に設立されました。特に、日田市は美しい自然に囲まれた地域で、地域資源を活かしたプロジェクトを立ち上げ続けています。新たに提案した「ERASHI」は、その第一弾として成功を収め、多くの人々から支持を受けています。
ERASHIの特徴
盆栽鉢「ERASHI」は、飛び鉋という精巧な技法で作られており、日田市の特徴である山々を形にしています。また、温かさと懐かしさを表現したデザインは、手書き感のある文字によって、「ERASHI」という名前を引き立てています。
サイズは大が15,000円、そして中が8,000円(いずれも税抜き)で、手に取るとその重厚感と温かみを感じられます。これにより、日常生活の中で、木や植物を愛でる文化を育んでいこうという思いも込められています。
展示情報と今後の展開
現在「ERASHI」は、日田市内の各場所で展示されており、実際の盆栽が入った商品を手に取ることができます。展示会場は、ゲストハウス「ENTE」や、奥日田温泉うめひびき、豆田草八など、入場ルールがそれぞれ異なるため、事前確認をお勧めします。
今後、日田市は「木材」を活用した建築やデザインの取り組みを強化し、地域資産を広く伝えるプロジェクトを進めていく予定です。
コメント
坂本氏と永井氏は、このプロジェクトに対する自らの思いを語っています。坂本氏は、300年の伝統を受け継ぎながらも、現代的な感覚を取り入れることの重要性を強調しました。永井氏は、日田市の魅力を全国に発信する一助となることを願っています。こうした熱意が込められた「ERASHI」は、今後さらなる発展が期待されます。
地域資産への深い敬意と、日常生活に息づく芸術を提供する「ERASHI」は、これからも多くの人に愛され続けることでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社ENTO
- 住所
- 大分県日田市元町11-1
- 電話番号
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