明治時代の銭湯が現代に蘇る
美波町は徳島県に位置し、豊かな自然に囲まれた地域であり、かつては農業や漁業、観光産業で栄えた活気のある町です。しかし、近年では若年層の人口流出や高齢化が進み、町の活気が失われる一因となっています。これを打開すべく、地域活性に取り組む株式会社あわえが新たなプロジェクトをスタートしました。
日和佐エリアリノベーションプロジェクトの始動
株式会社あわえは、地域の遊休不動産を生かした「日和佐エリアリノベーションプロジェクト」の一環として、明治42年(1909年)に建設された「初音湯」を選びました。この銭湯は、脱衣所や風呂場が当時のまま保存されており、1世紀以上にわたり町民から親しまれてきた文化資産です。
あわえは、この「初音湯」を地域住民の交流施設にリノベーションし、地域に新たな活気をもたらすことを目指しています。今後、近隣住民との意見交換会を実施し、それを基に設計や施工を進め、夏には竣工を予定しています。
交流の場としての初音湯の役割
リノベーションされる初音湯は、町民が集まり、井戸端会議を楽しむ交流の場所として活用される予定です。また、地域活性化に向けたイベントの開催も計画されています。さらに、あわえのオフィス機能も併設され、地域住民とあわえの社員が日常的に交流できる空間が創出されます。このようにして、地域からの声を広聴し、地域の課題解決につながる事業やサービスを検討していくことが期待されています。
проектの実施スケジュール
本プロジェクトのスケジュールは以下の通りです:
- - 2月: 地域住民との意見交換会
- - 3月: デザイン案の発表・設計
- - 今春: 施工(地元の大工職人や木材を積極的に利用)
- - 今夏: 竣工・オープン式
株式会社あわえについて
株式会社あわえは地域の資源を磨き上げ、文化や地域産業、地域コミュニティを活性化するための各種プロデュース事業を展開しています。住民、行政、企業が三位一体となり、地域の魅力を引き出す取り組みを続けています。本社は徳島県海部郡美波町に位置し、代表は吉田基晴氏です。設立は2013年で、地域活性に関する事業を手掛けています。詳細は公式ウェブサイト
こちらをご覧ください。
このように、状態を保存し、地域への活用を進める取り組みが進む中、美波町に活気をもたらすことが期待されます。「初音湯」のリノベーションが地域コミュニティの再生に寄与することを願っています。