都行燈が70周年記念モデル「スリムフレームトラッド」を発表

都行燈が70周年を迎えて

東京都荒川区に本社を置く都行燈（みやこあんどん）は、1880年に創業し、今年で法人化70周年を迎えました。この特別な年を記念して発表されたのが「スリムフレームトラッド」。これは、140年以上にわたり培われたあかりを生み出す技術と設計が融合した屋外用の防雨型行燈です。

70周年記念モデル「スリムフレームトラッド」

「スリムフレームトラッド」は、スリムなステンレスフレームと日本の行燈に多く見られる「そり脚」を特色としています。この独特な脚の形状は、見た目の美しさだけでなく、安定感も演出します。シンプルでありながらも優雅なデザインが、アプローチや庭園にぴったりの柔らかな光を提供します。

製品は3つのサイズで、価格は116,000円から163,800円（税別）までとなっており、LEDの明るさを備えた安全設計が施されています。

伝統と革新の交差点

都行燈は、明治時代から続く伝統的な木工技術を大切にしながらも、現代のニーズに応じたモダンなデザインの照明器具を手がけています。創業以来、私たちの身近にある自然や文化をデザインに取り入れ、革新的な製品を市場に送り出してきました。3代目の木崎幸一郎氏は、伝統を重んじつつも新しいアイディアを常に模索し続けています。

最近では、5代目の木崎雅徳氏が事業を引き継ぎ、オリジナルの屋外用行燈を展開し続けています。彼のリーダーシップの下、東京下町の伝統と革新が見事に融合したショールームが訪れる人々に新たな印象を与えています。

あかりの文化の普及

70周年を迎えたこの特別な年に、都行燈は日本のあかりの文化を広めるために「ワークショップ」も開催しています。このワークショップでは、一般の参加者が和紙を使った行燈作りを体験でき、国内外から多くの参加者が訪れています。参加者は自分の選んだ和紙を使用して、あなただけの行燈を作り上げる貴重な体験を味わえます。

フランス、アメリカ、北欧からの外国人参加者も増えており、国際的な文化交流の場ともなっています。