TiDB Cloud名称変更
2025-07-23 10:43:28

PingCAPがTiDB Cloudのエントリープラン名称を変更、新たに「Starter」をスタート

PingCAPの新たな挑戦、TiDB Cloudの名称変更



2025年7月22日にPingCAP株式会社は、同社のTiDB Cloudのエントリープラン名称を「Serverless」から「Starter」へと変更することを発表しました。この変更は、開発者にとってTiDB Cloudの利用が一層容易であることを示すためのものです。

エントリープランの改名の背景



過去2年間、「Serverless」と名付けられたプランは、オートスケーリング、即時起動、そして充実した無料枠といった利点から、多くの開発者に利用されてきました。しかし、「サーバレス」とは何かという概念が分かりにくいとの声が多く寄せられ、PingCAPはこれを受けてプラン名を変更することに決めました。「Starter」という名称には、利用が簡単であるというメッセージが込められています。

TiDB Cloud Starterの特長



TiDB Cloud Starterには、以下のような魅力的な特長があります:
  • - フルマネージドデータベース: 行ベースと列ベースのストレージを備え、OLTPとOLAPの混在ワークロードに対応しています。
  • - 自動スケーリング: 使用状況に応じてリクエストに基づいたスケールアップとスケールダウンが可能で、手動による調整は不要です。
  • - AIとの統合: 組み込みのベクトル検索と全文検索機能が備わっており、生成AIのアプリケーション強化に役立ちます。
  • - 無料クォータ: 各組織は常に5クラスタまで、1クラスタあたり5GiBの行データと5GiBの列データ、さらには5,000万RUの無料枠を享受できます。

利用中のユーザーへの影響



今回の名称変更により、既存の「Serverless」ユーザーが特別な手続きを行う必要はありません。2025年8月12日以降、元のクラスタ名は全て「Starter」と表示され、接続文字列やエンドポイントにも変更は一切ありません。アプリケーションもこれまで通りに運用を続けられるため、開発者にとってはスムーズな移行が行えます。

TiDBの位置付けとPingCAPの展望



PingCAPの主力製品であるTiDBは、分散型のNewSQLデータベースとして、ゲーム業界や金融サービス、Eコマースなどの様々な分野で数多く導入されています。MySQLやPostgreSQLとの互換性を持ちながらも、優れた水平方向の拡張性や高可用性を特徴とし、クラウドでの利用も容易です。また、自社開発の自然言語クエリ生成サービス「Chat2Query」は、AI技術を活用し、データベース利用をさらに加速させるソリューションとして注目されています。

会社情報



PingCAPは2015年に設立され、エンタープライズ向けのデータベースソリューションを提供しています。家畜の英語の「Ping」から始まり、CAP定理の3要素全てをカバーしたいという思いを込めた「CAP」の名は、同社のブランドの根幹となっています。今後もPingCAPは、企業のデータ管理を一層進化させるための取り組みを続けていくことでしょう。

詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください: PingCAP


画像1

画像2

会社情報

会社名
PingCAP株式会社
住所
東京都千代田区大手町2丁目6番4号TOKYOTORCH 常盤橋タワー 9F
電話番号
03-6822-8749

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。