画期的な全自動錠剤包装機「Eser」の登場
近年、医療現場では効率的かつ正確な調剤業務が求められています。特に調剤薬局や病院薬剤部では、処方に基づく調剤に加えて、不備がないかを確認する監査業務が欠かせません。この度、株式会社タカゾノと日立チャネルソリューションズが共同開発した「錠剤監査支援装置付き全自動錠剤包装機Eser(イーサー)」が、調剤業務の効率化と安全性を劇的に向上させる新しいツールとして注目を集めています。
今までの課題を解決する「Eser」
調剤業務における監査は、薬剤師にとって大きな負担といえます。一包化した薬剤の目視確認は時間を奪い、ミスのリスクも高まります。Eserは、特にこの負担を軽減し、調剤業務が丸ごとスムーズに進むことを目指して開発されました。
新たに搭載された「Pre-VIEW」という画像認識システムは、この機器の目玉です。AI技術を駆使し、錠剤の検出や識別を行います。操業者が目視確認にかけていた時間を大幅に短縮しつつ、精度の高い確認を実現します。
Eserの主な機能
1.
AIを活用した画像認識
Eserは錠剤を一錠単位で認識し、高精度な画像解析によって薬品種も識別します。さらには、刻印文字を判別する機能も搭載し、より正確な監査が可能です。
2.
撮影モジュールの搭載
錠剤を一連の流れで処理できるよう、散開制御および高速搬送も実現しています。これにより、撮影から分包までの工程をスムーズに行える設計となっています。
3.
監査データの自動保存
監査結果は自動で保存され、直感的なユーザーインターフェースで簡単に管理できます。さらに、クラウドによる画像マスターデータの自動配信機能も導入されています。
調剤業務の未来がここに
Eserは調剤現場における業務効率を大きく向上させる一助となるでしょう。「安心かつ効率的な調剤業務」を実現することで、最終的には患者様の笑顔を引き出すお手伝いができると信じています。
今後も、他の機種においても同様の錠剤監査支援装置を搭載した製品の開発が進められる予定で、医療現場におけるさらなる革新が期待されます。
展示会での実機紹介
新しい「Eser」は、2024年9月22日と23日に埼玉県さいたま市で行われる第57回日本薬剤師会学術大会付設薬科機器展示会にも出展される予定です。興味のある方はぜひ足を運んで、その性能を実際に体験してみてください。
会社概要
株式会社タカゾノは、医療・薬科機器のメーカーとして1963年から活動しており、ニーズの多様化に応じた製品開発に取り組んでいます。対する日立チャネルソリューションズは、高度な技術を駆使し、幅広い産業にサービスを提供しています。両社の協業による本製品は、医療現場の未来を切り拓く一歩となることでしょう。