NTTドコモがトータルフューチャーヘルスケアに出資し、ヘルスケアの未来へ繋がる開発を加速

NTTドコモがトータルフューチャーヘルスケアに出資

NTTドコモ・ベンチャーズ（NDV）は、健康管理の新しいフロンティアとして注目されるトータルフューチャーヘルスケア（TFH社）に資金を提供しました。今回の出資は、急変や疾患リスクの早期発見モデルの社会実装を目指すもので、特に高齢化が進む日本社会において重要な意義を持っています。

早期発見モデルの社会実装

TFH社は、非接触型センシングデバイスを使用して、屋内での急変（例えば転倒や入浴中の溺水など）や、認知症や糖尿病といった疾患リスクを早期に検知する仕組みを開発しています。これらの技術は、単身世帯を含む多様な住環境に適応するよう設計されており、発見した危険を迅速に医療に革命的に繋げることを目的としています。

高齢化社会における挑戦

日本では高齢化が進行しており、自宅や他の屋内環境での急変や隠れた疾患を持つ個人が増えています。TFH社は、この問題への対策として、重症化の予防や未病の解消、さらには社会全体の医療費削減を見据え、本モデルを普及させることを目指しています。早期発見による医療費の削減は、国の医療政策にも貢献する重要な施策です。

共同プラットフォームの創設

NTTドコモグループは、TFH社を含む4社とともに、業界横断的なプラットフォームを2024年10月4日に発足させました。これにより、通信インフラの整備や健康リスク推定にAIを活用し、オンライン診療やオンライン処方との統合を図ることで、本モデルの社会実装をさらに進める計画があります。

イベントでの紹介

NDVは、2024年11月22日に「NTT DOCOMO VENTURES DAY 2024」を開催することを発表しています。このイベントでは、TFH社の事業概要や提供するソリューションがブース展示を通じて紹介され、多くの参加者に向けて今後の展望が示されることでしょう。

トータルフューチャーヘルスケア社の概要

TFH社は、東京都港区に本社を構え、急変を早期に発見するためのソリューションを開発している企業です。代表取締役会長の佐々木経世氏が指揮をとり、高度な技術パートナーとともに、医療現場や市場に新しい価値を提供するべく努力を続けています。

このように、NTTドコモとTFH社の協力は、高齢化社会の新たなヘルスケアソリューションの創出につながり、よりよい未来を形成するための重要なステップとなるでしょう。