カスタマーハラスメント対策を強化するベルクの新しい名札制度とは

ベルクのカスタマーハラスメント対策に名札の変更

株式会社ベルクは、令和5年の2月から全店舗での名札制度を一新します。この変更は従業員の個人情報を守り、より安全に働ける環境を提供するための施策です。特に近年増加しているカスタマーハラスメント（カスハラ）を防ぐために、店内接客時の名札の名前を非表示にし、「STAFF」と表示することになりました。その一方で、従業員同士のコミュニケーションを考慮し、名札の裏には名前が見えるようにしています。これは、バックヤードでの作業や休憩の際に使用するためです。

名札変更の背景

昨今、カスハラによって多くの従業員が精神的な負担を強いられています。執拗なクレームや過度な要求に晒されることで、職場環境が悪化し、従業員が安心して働けなくなるという問題が浮上しています。このような中、ベルクは従業員をサポートするため、名札の非表示化を決定しました。調査によると、全体の36%の従業員がカスハラを経験したことがあり、名札の存在が不快な思いをさせる一因であることが明らかになっています。

実施効果と従業員の反応

先行して名札の非表示化を行った10店舗では、なんと97％という高い支持率を記録しました。また、チェッカー部門の67％、全体では57％の従業員が精神的負担が軽減されたと感じています。一方で、批判的な意見はわずか2%に留まっており、ほとんどの顧客に受け入れられていることが分かります。この結果は、社会全体がカスハラ問題に対してより理解を示し、企業がこうした対策を実施する必要性に気づいていることを示しています。

今後の取り組みと接客向上

ベルクでは、引き続きフレンドリーな接客を心がけ、接客スキル向上のための社内教育を強化していく方針です。名札を完全に非着用とする意見もある中、従業員の私服勤務が進んでいることから、名札の使用を継続し、お客様にはスタッフであることを認識してもらいやすい環境を作り出します。カスハラ対策としては、昨年7月に「カスタマーハラスメントに対する行動方針」を掲げ、店内のポスター掲示や、管理者向けの教育、相談窓口の拡充といった施策を行っています。

会社情報

ベルクは、1959年に埼玉県秩父市で創業を開始し、今や関東エリアに140以上の店舗を展開するスーパーマーケットです。店舗の特徴は、約600坪の買い回りしやすいレイアウトと広大な駐車場、効率化を追求した経営手法により低価格で品質の高い商品を提供することにあります。

これからもベルクは、従業員が安心して働ける環境づくりと、より良いサービスの提供を両立させながら、快適なお店づくりに努めてまいります。詳細は公式サイトでご確認ください。