クウジットの教育現場支援計画
クウジット株式会社が、デジタル庁と手を組み、2021年に実施された「GIGAスクール構想についてのアンケート」のデータ分析に取り組みました。このアンケートでは、教育関係者や生徒から寄せられた意見を基に、実際の教育現場での課題やアイデアが集約されています。合わせて26万件を超える回答が寄せられ、教育環境の改善に向けた貴重な情報源とされています。
データ分析のアプローチ
クウジットは、単なる基礎的なデータ分析にとどまらず、特に「工夫」欄に寄せられたフリーテキストデータに対し、独自の述語項構造解析技術を適用しました。この技術を使い、意見や要望の意味構造を解析し、どのような課題が多くの人々によって挙げられているのかを明らかにしました。たとえば、「欲しい」という言葉が多く使われる中で、保護者は「説明」や「配慮」を求め、教育関係者は「人材」や「時間」が必要であることなど、立場ごとの違いを浮き彫りにしました。
このような具体的なデータは、将来的な政策提言や教育支援の策定に大きく貢献することが期待されています。また、保護者からは「配慮した支援」が望まれていることが多く、具体的には子供たちの荷物が重くなりすぎることや家庭でのネット環境に対する配慮が求められています。学校教育関係者からは「ポータルサイト」の需要が見られ、これを基に新しいアイデアも浮かび上がっています。
クウジットのビジョン
クウジットの企業理念は、[空]と[実]をつなぐ技術で社会に貢献することです。AIデータ分析技術の領域では、人が理解可能な形でのデータ解析を行い、複雑なデータからユーザーの知恵に変換することを目指しています。また、今後はクウジット独自の因果情報分析技術(CALC)を用いて、課題やアイデアの実現に向けた直接的な因果関係を導き出すことが可能になると考えられています。
クウジットは、デジタル庁が掲げる学びの未来の実現に向けた取り組みに賛同し、教育現場のニーズに応じたサポートを提供し続けることで、意思決定を強化し人間の能力を拡張するための道を歩んでいきます。
参考リンク
【お問い合わせ先】
クウジット株式会社
[email protected]
クウジット株式会社の概要
2007年に設立されたクウジットは、ソニーコンピュータサイエンス研究所のメンバーを中心に、社会貢献に向けた技術開発を進めています。AI機械学習やデータ解析を通じて、課題の抽出や未来予測など幅広いソリューションを提供し、教育現場のニーズに応えることを目指しています。