株式会社電通がリテールメディア向けの新たなマーケティングモデルを導入
株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:佐野傑)は、2024年1月から始動した次世代マーケティングモデル「Marketing For Growth」にリテールメディア領域を追加し、「Marketing For Growth Retail Media」としてサービスを本日より提供開始しました。この新しい取り組みは、企業がリテールメディアを効果的に活用できるよう、プランニング、実行、PDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルまでを包括的にサポートすることを目的としています。
1. リテールメディアの役割と必要性
リテールメディアとは、小売企業が広告媒体を提供することであり、近年たくさんのメーカー企業が生活者視点での顧客体験を重視する中で、リテールメディアの活用が注目されています。これにより、従来の販促支援に留まらない新しいアプローチが求められています。
2. 「Marketing For Growth Retail Media」の統合支援サービス
電通は、リテールメディアの利活用を促進するため、以下のようなサービスを展開しています。
ID単位でのマーケティングPDCA
リテールごとのIDデータを利用し、マーケティング施策を実行します。具体的には、
- - 単一リテール内におけるPDCA:ターゲットの設定、KPIの策定を行い、小売企業と連携して試行錯誤を重ねながら顧客育成に努めます。
- - 複数リテールメディアの統合PDCA:個々の小売企業の特性を踏まえた課題設定と、施策を効果的に統合します。
- - マスメディアと複数リテールメディアの融合:これらすべての施策を統合し、その効果を最大化するアプローチを取ります。
シームレスな顧客体験の提供
リテールメディアやテレビ、デジタル広告を連携させ、顧客体験を一貫して提供するシステムを構築します。dentsu retail unitは、グループ内での強みを結集し、シームレスな体験設計を実現するために複雑なオペレーションを強化しています。
3. 国内外でのサポート体制
電通グループは、国内だけでなく、海外市場でもリテールメディアに関するコンサルティングや運用、最適化をサポートし、各企業に新たな収益源を創造する手助けを行います。
4. NRFセッションの開催
2025年1月13日には、全米小売業協会(NRF)の展示会に合わせて、電通グループ主催のセッションが開催されます。このセッションでは、アメリカの最新リテールメディアトレンドや、日米の課題解決に向けたディスカッションが行われる予定です。
5. dentsu retail unitとは
dentsu retail unitは、グループ内の各社が連携し、リテールメディアの開発や顧客体験設計までを一貫して担う機能を持っています。
これらの新しい取り組みによって、電通は企業がリテールメディアを有効活用し、さらなる成長を遂げるための強力な支援を提供していくことでしょう。