自民党総裁選候補が答える不登校対策に関するアンケート結果

自民党総裁選の不登校対策アンケート結果

2025年に行われる自由民主党の総裁選は、次期首相を選ぶ重要な場となるため、多くの関心が寄せられています。今回、この選挙に絡むテーマとして「不登校対策」が取り上げられました。

総裁選候補者5名に対して、キズキ共育塾や不登校ジャーナリストの石井しこう氏等が協力して実施したアンケートが注目されています。今回の調査では、不登校に関する施策の重要性やそれに対する方針を候補者に問う形式で進められました。

アンケート結果の概要

候補者の中から高市早苗氏と小泉進次郎氏が回答を寄せましたが、他の3名（小林鷹之氏、林芳正氏、茂木敏充氏）は回答を「検討中」としました。この結果も含めて、候補者の姿勢が浮き彫りになっています。

高市早苗氏の回答

高市氏は、不登校施策の最優先事項として、早期発見や個々のニーズに応じた支援体制の整備が必要だと述べています。彼女は「不登校の前触れを把握し、個別のニーズに応じて対応する受け皿を整備することが最も大事」と強調しました。

また、1年後の指標としては校内教育支援センターや、多様な学び方を提供する学校の設置数を挙げています。

さらに、高市氏は不登校児童の保護者が職を失うことに対する対策として、フレキシブルな勤務体制を推進する必要があると指摘しました。また、通信制教育については、義務教育での対面教育の重要性を強調し、安全で信頼できる環境の整備に力を入れる考えを示しました。

小泉進次郎氏の回答

小泉氏は、多様な学びの場の拡充を最優先項目にあげ、政府施策の「不登校対策COCOLOプラン」の中で、教育支援センターや不登校特例校の設置を重要視しました。彼は「学びの途切れをなくすための施策が急務」とし、具体的な数値目標も提示しました。

彼の見解によると、不登校の影響に苦しむ保護者の離職問題については、まず実態調査を行った上で適切な支援体制を整えることが必要です。さらに、小中学生への通信制学校導入については、メタバースや訪問支援の活用を提案し、柔軟な学びの環境整備を進める必要性を訴えました。

まとめ

今回のアンケートは、自由民主党の総裁選候補者が不登校問題にどのように向き合っているのかを知る貴重な機会となりました。高市氏と小泉氏の具体的な施策案は、今後の不登校対策の方向性に影響を与えることが期待されています。

より詳細な分析はウェブメディア「不登校オンライン」やYahoo!ニュースでも公開されているので、こちらもぜひご覧ください。