泉谷しげるのエレック時代アルバムが蘇る!
今年の2月、泉谷しげるが実に48年ぶりにフォーライフミュージックに戻り、ニューアルバム「シン・セルフカヴァーズ 怪物」をリリースしたことで、音楽シーンに大きな話題を呼んでいます。そんな彼のアクティビティの原点とも言える、1970年代前半のエレックレコード在籍時代の初期作品が、2025年5月9日をもって全て最新のデジタルリマスター処理を施され、国内外の主要配信サイトにて配信されることが決定しました。これにより、当時の音楽を新たなサウンドで楽しむことが可能になりました。
今回配信されるのは、四つの名作です。まず、鮮烈なデビューを飾ったライブアルバム「泉谷しげる登場」。このアルバムは彼の初期のファンを魅了し、同時に後のフォークブームを先取りした重要な作品です。
次に、加藤和彦プロデュースのもと制作されたセカンドアルバム「春夏秋冬」。ここでは、高中正義やつのだひろなど、サディスティックミカバンドの初期メンバーたちが参加し、今なお日本の音楽シーンで歌い継がれる名曲が生まれました。この曲の存在が、泉谷の音楽スタイルにどれほどの影響を与えたかは計り知れません。
続いて、その後の彼のキャリアに影響を与えることとなったセルフプロデュース作「地球はお祭りさわぎ」。この作品は、吉田拓郎バンドのメンバーやゴールデンカップスのジョン山崎ら、豪華なミュージシャンとのセッションによって生まれたもので、その多彩な音楽性が際立っています。
最後に、松田幸一によるカントリー・ルーツ路線のバンドとのコラボで生まれた意欲作「黄金狂時代」。こちらは、ジョニー吉長や川崎雅文といった本格派ロックバンド、イエローとの共演で作られたいわばアート作品。二つの異なるバンドが一つのアルバムの中でどれほどの違いを生み出したか、一聴の価値があるものです。
これらの作品は、泉谷しげるの音楽の原点を探る上で欠かせないものです。一般的にはフォークシンガーとして認識されることが多い泉谷ですが、エレック時代の音楽を聴き直すことで、彼の独自のボーカルスタイルや荒々しいアコースティックギターのプレイが際立ち、その独自性が如何に現代の邦楽ロックに通じるものかを感じることができます。特に、彼が持つ音楽的な叫びと、サイバーパンク的な要素の萌芽が見て取れるこの時代の音楽は、まさに彼の音楽性を彩る重要なファクターです。
最新デジタルリマスターによって、当時の瑞々しいサウンドが甦り、アーティスト・泉谷しげるの魂が込められた作品群を再び楽しむ絶好の機会です。この機会を逃さず、ぜひ心ゆくまでお楽しみください!
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- - 「泉谷しげる登場(2025 Remaster)」(DISA-0766)オリジナル発売:1971年
- - 「春夏秋冬(2025 Remaster)」(DISA-0770)オリジナル発売:1972年
- - 「地球はお祭りさわぎ(2025 Remaster)」(DISA-0767) オリジナル発売:1972年
- - 「黄金狂時代(2025 Remaster)」(DISA-0769)オリジナル発売:1974年