2026年卒新卒就職人気企業ランキング男女別調査結果発表

2026年卒新卒就職人気企業の男女別ランキング発表

新卒採用支援を行う株式会社リーディングマークが、2024年5月から7月に実施した調査を基に「2026卒男女別新卒就職人気企業夏期ランキング」を発表しました。このランキングは、最上位校在籍の学生を対象に、上位100社の人気企業を明らかにしています。

調査の概要

この調査では、東京大学や慶應義塾大学などの有名大学から741名の回答を得ました。男女別の回答分析により、両者に共通する業界の人気と、その中での傾向の違いが明らかになりました。

男女別の人気業界

調査結果として、男女共通で最も人気がある業界は「商社」でした。続いて、「コンサルティング・シンクタンク」が2位にランクインしています。しかし、男性と女性では3位からの傾向に顕著な違いが見られます。男性に人気の高い3位は「電気・電子機器」、4位は「IT」でしたが、女性の3位は「食品」、4位は「消費材」となりました。

さらに、数字で見ると女性で商社を選んだ行動の割合は男性よりも約5%高くなっています。このデータは、男女のキャリア選択の違いを示す一つの指標と言えます。

キャリアゴールの違い

次にキャリアゴールについての調査結果も紹介します。男性は「スペシャリスト」が1位で、続いて「ワークライフバランス」、「安定の実現」が上位を占めました。一方、女性は「ワークライフバランス」が1位、2位が「安定の実現」であり、3位に「スペシャリスト」がランクインしました。

男女で異なる点として、男性が高い割合で「純粋な挑戦」を求めるのに対して、女性は「国際的な職業」を重視する傾向があります。このように、キャリアゴールにおいても両者の価値観の違いが色濃く反映されています。

期待年収の変化

30歳時の期待年収については、男性の平均が961万円に対して、女性は852万円という結果が出ています。この69万円の差は、近年の追跡調査とも照らし合わせると、男性は前年よりも88万円増加し、女性も36万円増加していることがわかります。この結果からは、新卒学生にとって企業選びの重要な指針となる要素が明確に浮かび上がります。

総括

今回の調査により、2026年卒の学生たちがどのような企業に興味を持ち、どのようなキャリアを目指しているのかが明らかになりました。商社やコンサルティング会社は依然として高い人気を誇りますが、男女での業界に対する選好やキャリアの目標には顕著な違いがあることが示されています。今後の就職戦線も注目されます。