高解像度を実現した新しいハイスピードカメラ
株式会社フォトロンが、2025年の12月15日に新たに発表するハイスピードカメラ『FASTCAM Mini Wシリーズ』は、期待の集まる製品です。このシリーズには、フルHD解像度(1920 x 1080画素)での5,280fpsの撮影が可能な「FASTCAM Mini W5」と、2,750fpsでの撮影が可能な「FASTCAM Mini W2」が含まれます。高解像度の要求が高まる中、このカメラはそのニーズに応えるために設計されました。
背景とニーズ
近年、研究開発分野や自動車メーカーにおいては、高解像度を備えたハイスピードカメラの必要性が高まっています。特に自動車安全試験では、遠隔操作、複数の電源供給、耐G性能など、様々な要件が求められています。これに対応する形で、フォトロンは高い性能を持つ『FASTCAM Miniシリーズ』をリリースしました。
高性能のハイスピード撮影
『FASTCAM Mini W5』では、従来のフルHD解像度対応モデルと比較しても約2.5倍の撮影速度を実現し、ISO感度も約1.5倍向上しており、モノクロISO 10,000に達しています。これにより、ユーザーはより高い精度でデータを取得することが可能となります。
主な特長
1. 高速・高解像度撮影性能
『FASTCAM Mini W5』は、フルHD解像度での5,280fpsという速度を持ちながら、以前のモデルから大幅な性能向上を果たしています。たとえば、5,000fps時の解像度は、従来機種の約1.6倍に達しています。
2. 遠隔操作が可能
新しいコントロールソフト『Photron FASTCAM Viewer4(PFV4)』を使うことで、PCからレンズの絞りやフォーカスを遠隔で制御でき、現場での作業効率が大幅に向上します。これにより、設置位置が制限される場合でも安心して操作可能です。
3. 小型軽量設計
『FASTCAM Mini Wシリーズ』は、密閉されたケースで、サイズは120.0×120.0×92.4 mm、重さはわずか2.1kgという軽量設計が特徴です。このため、狭い場所への設置が容易で、他の機器との干渉リスクを減少させることができます。さらに、密閉構造により、環境要因から保護され、故障のリスクも低減されています。
4. 高速データ転送
10GbEに対応したデータ転送機能により、高解像度の撮影データを迅速にPCへ送信できます。また、マルチ電源を搭載しているため、仮に主要電源が切断されてもセカンダリー電源が自動的に切り替わり、継続的な稼働が可能になります。
5. 多彩な機能を搭載
ランダムリセットトリガーモードや可変周波数同期機能など、幅広い撮影および計測のニーズに対応するための機能が揃っています。これにより、様々な研究開発分野において活用できる多機能性が強化されました。
まとめ
『FASTCAM Mini Wシリーズ』は、最先端の撮影性能と使いやすさを兼ね備えたハイスピードカメラです。自動車安全試験や研究開発など、幅広い分野での応用が期待されています。この新しいシリーズが、業界の進化に貢献することを期待しています。詳細情報は
フォトロン公式サイトで確認できます。