大村市での「学びのマルシェ」開催報告
2025年8月3日、長崎県大村市に位置する上田皮ふ科で、第2回「学びのマルシェ」が開かれました。このイベントは医療法人Paletteが主催し、地域の医療と福祉に関連するさまざまなテーマを通じて市民の交流を図ることを目的としています。
多彩なプログラムと参加者
当日は大村市長を招いて“インクルーシブ社会”をテーマにした公開ディスカッションが行われ、その後、麒麟の田村裕さんをゲストに迎え、アトピー性皮膚炎(AD)の社会課題に関する意見交換が行われました。シンガーのヒロコクレメニアさんによるライブや、カラーコーディネーターの松永様のカラー診断体験など、市民が気軽に参加できるプログラムが盛りだくさんでした。当イベントには、市民、患者、企業、行政関係者など多様な参加者約186名が集まり、医療・福祉・ビジネス・行政をつなぐ場となりました。
様々な視点からの討論
1. 公開ディスカッション
公開ディスカッションは、年齢や性別、障がいの有無に関係なくそれぞれが尊重される社会を目指す内容でした。短時間就労モデルや遠隔ロボット接客カフェの実装、相談できる場の整備について議論され、デジタルとDXの包摂も重要なテーマとして浮上しました。
2. 特別トーク
特別トークでは、麒麟の田村裕さんと皮膚科専門医がアトピー性皮膚炎に関する知识を共有しました。患者と医師の認識のギャップや、医療と社会の課題を意識したとても興味深い対話が繰り広げられました。参加者たちは、医療の最新情報を学ぶことで自身の健康管理に役立てることができたと感じたようです。
音楽とカラー診断の融合
ヒロコクレメニアさんのライブパフォーマンスと松永様のカラー診断体験は、参加者同士の交流を深め、イベント全体の雰囲気を一層和やかにしました。音楽は参加者に楽しんでもらうだけでなく、自然と医療や福祉に対する理解を深める導線になっていました。
参加者の反応
参加者からは「市長の話を直接聞けて、インクルーシブ社会のイメージが湧いた」、「当事者の体験と医療の最新情報を同時に得られて心強い」との声が寄せられました。医療に対する関心が高まったことが伝わってきます。
結果と今後の展望
この「学びのマルシェ」は今後も年数回のシリーズイベントとして続く予定です。大村市は、未来ビジョンを掲げ、「稼げる福祉」の実現や相談拠点の整備、さらには高齢者向けの短時間就労やロボット接客カフェの実証に向けた取り組みを進めていく方針です。
最後に
今回の第2回「学びのマルシェ」は、地域の医療と福祉、ビジネスを結びつける活動として成功を収めました。医療法人Paletteは、地域社会に貢献することを目指し、今後も多彩なイベントを展開していくことでしょう。参加者一人一人が学びと交流を通じて新たな知識を得られ、さらなる人々のつながりが期待されます。