萬福寺のアート
2021-05-28 13:16:00
京都・萬福寺で始まるアーティスト・イン・レジデンスプログラムの魅力とは
京都府宇治市に位置する黄檗宗大本山・萬福寺で、2021年6月から「アーティスト・イン・レジデンス」プログラムが始まっています。このプログラムは、アート作りを行うアーティストに対して制作の場を提供し、参拝客とその作品との交流を促進することを目的としています。
プログラムの概要
萬福寺内にある一部のスペースがアーティストの制作スタジオとして運用され、さらにカフェ機能が併設されます。このカフェ「香福廊」では、訪れる参拝客がアーティストと直接交流したり、制作過程を見学したりすることができるため、普段触れ合うことのない創作の現場を体験できる貴重な機会です。そして、完成した作品はDArtの協力のもと、プログラム終了後も販売される可能性があります。
参加アーティストの募集
初めは地元京都のアーティストに焦点を当てたプログラムが予定されていますが、将来的には日本各地、更には海外のアーティストからも参加を募る計画です。「歴史や文化を感じながら創作に取り組んでみたい」という意欲的なアーティストの応募をお待ちしています。詳細は、DArtの公式サイトで確認できます。
アーティストの声
アーティストとして参加している幸山ひかりさんは、萬福寺における制作環境について「ここでの色や形、音には異文化の気配が混じり、とても刺激的」とコメントしています。このプログラムを通じて、多くのことを学びながら自己成長を目指していることが伺えます。
お寺とアートのコラボレーション
この取り組みは黄檗宗の宗務総長、荒木將旭氏の賛同に基づいており、寺院がアーティストに活動スペースを提供する新しい試みとして期待されています。荒木氏は参拝者がアーティストの支えとなり、共に創作の楽しみを分かち合う連携の重要性を訴えています。
DArtの特徴
DArt株式会社は2020年に設立され、現代アートの支援を目的に活動している団体であり、アーティストたちが様々な環境で創作活動を行える場を作り出すことに力を入れています。同社のCEOである齋藤侑治氏は、アートに対する新しいアプローチを模索しており、cultureに敏感な社会の中で若手アーティストの成長を支援する場としてこのプログラムは大きな役割を果たすと言えるでしょう。
このように、萬福寺での「アーティスト・イン・レジデンス」プログラムは、アーティストの創作活動の支援のみならず、アートと宗教、さらには訪問する人々との新しい関係性を生み出す可能性を秘めています。これからの展開に期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
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DART株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア39F
- 電話番号
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