サムライカーボンズ株式会社が発表した再生オイル
2024年12月27日、サムライカーボンズ株式会社は新横浜本社で、使用済みタイヤから生成した再生オイル(熱分解油)の公式発表を行いました。これは国内初の試みであり、廃タイヤを有効活用したサスティナブルな資源として注目を集めています。
再生オイル(熱分解油)とは?
再生オイルは、使用済みタイヤや廃棄物を熱分解することにより得られる液体で、環境への配慮が求められる現代において、石油の代替品とされる合成燃料です。バイオクルードとも呼ばれ、200種類以上の化合物が含まれる複雑な油です。
この再生オイルの最大の特長は、CO2排出量の大幅な削減に寄与することです。具体的には、軽油と再生オイルのCO2排出量を比較した場合、再生オイルは1トンあたり0tCO2、重油は2.71tCO2というデータがあり、約2.71トンのCO2削減が実現可能です。
環境に優しい再生の取り組み
サムライカーボンズ社は、再生オイルの使用がもたらすメリットを強調しています。特に、廃棄物の削減、資源循環型社会への貢献、社会的イメージの向上などがそのポイントです。また、再生オイルは熱源や燃料として使用できるだけでなく、再生ケミカル溶剤としても販売されます。
溶剤再生の利点
廃棄された溶剤を再生し、再利用できることは、産業廃棄物の処理費用の削減や、新液の購入費用の抑制にも繋がります。特に、これらの経済的な面からも企業にとって魅力的な提案と言えます。
製品の参考価格と提供情報
再生油(熱分解油)の参考価格は、1リットルあたり100~120円とのこと。さらに、この記事を見て興味を持った企業には500ccのサンプルを無償で提供するといったキャンペーンも実施されています。
担当者のコメント
サムライカーボンズ社の伊藤事業本部長は、「我々の再生オイルは廃タイヤ由来であり、脱化石燃料として温室効果ガスの排出量削減に寄与する製品です」とコメント。再生可能エネルギーの活用が企業価値向上やブランドイメージの向上にも貢献するとし、企業への引き合いを促しています。
会社の紹介
サムライカーボンズ株式会社は、2022年に設立されたリサイクルベンチャー企業で、茨城県下妻市にある第一工場では、廃タイヤからの高品質な再生カーボンブラックや再生熱分解油などを生産・販売しています。彼らの技術は、製造業者がより安価で持続可能な原料を得るための大きな助けとなっています。
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