カディンチェ、3D-LiDARを利用した土量管理アプリを開発

カディンチェ、革新的な土量管理アプリ「ソイルスキャン」を公開

近年、建設現場での生産プロセスのデジタルトランスフォーメーション（DX）が進んでいます。その一環として、カディンチェ株式会社は大成建設株式会社および計測技研株式会社と手を組み、土量管理の新たなアプリケーション「ソイルスキャン」を開発しました。このアプリは、複数の3D-LiDARを利用して掘削土量を自動で高精度に計測・可視化することを実現しました。

「ソイルスキャン」の特長

「ソイルスキャン」は、レーザー光を利用したリモートセンシング技術であり、次のような特長を持っています：

1. 高速・高精度の自動計測：従来の手作業に依存することなく、掘削土量の自動計測とその可視化を行います。
2. 多方向からの測定：複数台の3D-LiDARが連携しているため、さまざまな方向からの計測が可能です。
3. いつでもどこでも管理：現場において、地理的な制約を受けずに掘削土量を把握・管理することができます。

このように、ソイルスキャンによって集積されたデータは、建設現場の管理を大幅に効率化するだけでなく、作業員の肉体的負担を軽減することにも寄与します。

現場が抱える課題とその解決策

現場では、以下のような課題が存在していました：

- 作業員の時間的・身体的な負担が大きい
- 土砂表面の起伏が大きく精度の高い測定が難しい
- ダンプトラックの数が適切でないことによる作業効率の低下

これらの課題に対して、カディンチェの「ソイルスキャン」は効果的な解決策を提供します。3D-LiDARの技術が導入されたことにより、掘削土量の計測が迅速に行えるようになり、現場ではより効率の良い作業が実現されます。実際に東京都の王子給水所での排水池築造工事において、その性能が確認されています。

カディンチェ株式会社のビジョン

カディンチェは「XR & AI Engineering Firm」として、XR（拡張現実）技術を中心に新たな価値の創出を目指しています。最新の情報技術や映像技術を駆使し、さまざまな産業の課題を解決する革新的なツールを開発しています。この取り組みは、生活や仕事のあり方を根本から変革する可能性を秘めており、最先端の技術を用いた新しい体験の提供を目指しています。

まとめ

カディンチェの新アプリ「ソイルスキャン」は、建設現場における土量管理を大幅に革新するものといえるでしょう。従来の作業を省力化し、作業効率を高めることで、建設業界全体にポジティブな影響を与えることが期待されます。今後もこのような革新的な技術の導入が進むことを期待します。

詳細については、大成建設のプレスリリースをご参照ください。