シリア北西部での激しい戦闘状況
国際NGOであるワールド・ビジョンは、シリア北西部における戦闘の激化を受けて、緊急の支援が必要であると強く訴えています。この地域では、連日のように砲撃や空襲が続いており、無辜の市民、特に子どもたちが犠牲になっています。シリアの情勢は深刻で、国連人道問題調整事務所(UNOCHA)の報告によると、最近の攻撃で多くの民間人が犠牲になり、避難を余儀なくされている人々が増加しています。
子どもたちの現状
シリア北西部には約500万人が住んでおり、そのうちの約249万人が子どもです。最近の戦闘によって48,500人以上が避難民となっており、さらにその半数近くが子どもであるという現実は、非常に厳しい状況を物語っています。学校や医療機関、礼拝所を含む民間インフラが攻撃され、これにより市民の生活が大きく脅かされています。
ワールド・ビジョンのシリア対応事業責任者、エマニュエル・イッシュ氏は「私たちはこの困難な時期に、シリア北西部の人々と共に立っています」と述べており、特に子どもたちを守るために迅速な支援が必要であると強調しています。戦闘によって直接的な影響を受けた人々は、肉体的な怪我だけでなく、精神的なストレスやトラウマにも苦しんでいるのです。
必要とされる緊急支援
子どもたちとその家族が安全に過ごすためには、食料、医療、安全な水、衛生設備へのアクセスが急務とされています。また、冬の寒さに耐えるためには暖かい衣類や毛布、ポータブルヒーターなども必要です。これに加え、避難を強いられている人々には、心理的なサポートも求められています。
国際NGOワールド・ビジョンは、以下の具体的な行動を緊急に求めています。
1. すべての当事者による敵対行為の即時停止と国際人道法の遵守。
2. 影響を受けた人々への人道的な援助を安全かつ無制限に提供するためのアクセス確保。
3. 必要とされるサービスを維持するための柔軟な緊急資金の確保。
日本からの支援の呼びかけ
ワールド・ビジョン・ジャパンは、シリアで困難な状況に置かれている子どもたちやその家族に必要な支援を届けるため日本国内で「シリア緊急支援募金」を募っています。協力を通じて、命の危険にさらされる人々への支援が実現します。募金は公式ホームページから、またはフリーダイアルによる電話で受け付けています。
ワールド・ビジョン・ジャパンの使命
ワールド・ビジョン・ジャパンは、キリスト教精神に基づき、世界中の困難な状況にいる子どもたちに真摯に取り組んでいる国際NGOです。シリア紛争以来、弱者の立場にいる子どもたちへの支援を続け、彼らが生きるための環境作りを支援しています。困難な状況下にある子どもたちが再び笑顔になれるよう、私たちの活動は続いていきます。