ユニ・チャームと豊田通商の新たな取り組み
ユニ・チャーム株式会社と豊田通商株式会社は、アフリカ市場における衛生用品の普及を目指して2025年1月からケニアで生理用ナプキンの生産・販売を開始します。このプロジェクトは、女性の社会進出や社会課題の解決に貢献するため、生理用ナプキンの利用が低い地域へ新たな価値を提供することを目的としています。
取り組みの背景
ケニアでは生理用ナプキンの普及率が3割程度と低く、多くの女性が安心して使用できる環境が整っていません。ユニ・チャームは、これまでエジプト工場から製造された「SOFY Deep Absorb」を輸入し販売してきましたが、価格や品質の面での課題が残っていました。そこで、ユニ・チャームは豊田通商と提携し、現地で生産した「SOFY Long Lasting」を提供することに決定しました。
現地生産、現地販売
新たな生理用ナプキンは、現地のニーズに応じて安心できる品質を提供しつつ、価格を抑えることを特徴とします。ユニ・チャームは商品開発や生産管理を担当し、豊田通商グループであるCFAOケニアがその販売を担います。この協力体制により、現地での流通ネットワークを最大限活用し、販売を拡大させる予定です。
両社のビジョン
ユニ・チャームの社長、高原豪久氏は、「アフリカ市場での衛生用品の普及を通じて、すべての人々が安心して生活できる社会の実現を目指しています。また、地域に根ざした持続可能なモデルを構築し、現地の生活者のQOL向上に寄与していきます」とコメントしています。
一方、豊田通商の社長、貸谷伊知郎氏は、「WITH AFRICA FOR AFRICA」の理念の下、総合的な発展を目指しており、ケニアからのスタートに大きな期待を寄せています。「安心できる品質の衛生用品を低価格で提供することができる」との発言もあり、農業や教育など幅広い面で地域に貢献する姿勢が伺えます。
まとめ
この新たな取り組みは、ただ単に商品を提供するだけでなく、アフリカ地域における衛生環境の改善や、女性の社会進出の支援を目指しています。現地での生産体制が整うことで、さらに多くの女性が清潔で安心な製品を手に入れられる日が近づいているのかもしれません。
今後の展開に期待が寄せられる中、ユニ・チャームと豊田通商の協力が地域経済の活性化にもつながることを期待しています。