COP31で訴える持続可能なカカオ生産
2026年11月、トルコのアンタルヤで開催される国連気候変動枠組条約第31回締約国会議(COP31)において、株式会社明治が「ジャパン・パビリオン」のバーチャル展示に参加します。この展示は、カカオの未活用部位の価値化に向けた取り組みを通じて、持続可能なカカオ生産モデルを示す重要な機会となります。
循環型カカオバリューチェーンの概要
明治の提案する「循環型カカオバリューチェーン」は、これまで活用されていなかったカカオの種皮などを高付加価値な素材に転換するモデルです。このプロセスにより得られた価値を農家に還元し、持続可能な生産と地域経済への貢献を実現します。また、アグロフォレストリー(森林農法)を取り入れることで、自然環境の保護とカカオ生産の持続可能性向上も目指しています。
展示される技術と取り組み
明治のバーチャル展示では、以下の三つの主な取り組みが紹介されます。
1.
カカオバイオプラスチック
明治と株式会社ヘミセルロースによる共同開発で誕生したカカオバイオプラスチックは、カカオの種皮を用いた環境に優しい樹脂素材です。この素材は、石油由来のプラスチックよりも30~40%のCO2排出削減が可能とされており、今後の用途開発にも期待が集まります。
2.
カカオセラミド
カカオの種皮から抽出した保湿成分であるカカオセラミドは、食品と化粧品の両方での利用が進んでいます。未活用のカカオ部位から新しい価値を生み出し、カカオの全ての部分を活用する取り組みを強化しています。
3.
アグロフォレストリーの導入
アグロフォレストリーとは、樹木と農作物を共生させる農法で、土壌や森林の保全に寄与します。明治は2006年からカカオ農家支援活動を始め、特にガーナの農園でこの手法を採用して、生産性向上と気候変動への対応を図っています。
明治グループの未来に向けた取り組み
明治グループは、持続可能なカカオ産業の発展を目指し、ガーナ政府との間で協力意向書を締結しました。これに基づき、未活用部位の価値化や循環型経済に関する具体的な活動をさらに推進する予定です。
最後に
私たちの生活に欠かせないカカオ。その背後には持続可能な生産方式が求められています。明治は、COP31を通じてカカオ生産の未来を照らす新しいモデルを世界に向けて発信し、持続可能性を意識した選択ができる社会を実現していくことを目指しています。二回目の報告となるこの展示は、さらに進化した理念と技術を発表する絶好のチャンスです。詳細情報は、バーチャル展示の公式サイトにてご確認ください。