坂東工が発表した新アートプラットフォーム「iiwii」とは？

俳優でありアーティストの坂東工が設立した株式会社MORIYAは、アートプラットフォーム「iiwii (イーウィー)」を6月1日に公式にローンチした。このプラットフォームは、ブロックチェーン技術を利用しており、アーティストに取引金額が還元され続ける画期的な仕組みを備えている。7月にはニューヨークで初の海外展示会が実施され、坂東工自身が的確にこのアートの世界に風を吹かせる。

iiwiiの出発点とは？

この新しいオンライン・ミュージアムの目的は、「日本のアート界の閉鎖性を破壊し、世界中の人々とアートのつながりを創出する」というもの。日本のアート業界は、世界に比べてまだまだ閉鎖的であり、アーティストが自由に表現できる場が限られている現状がある。結果として、アートは趣味の領域に留まり、多くのアーティストが生計を立てるのが難しいと言われている。

このような厳しい状況に対抗するため、iiwiiは日本のアーティストの作品を世界に発信し、彼らがアートで生活できる環境を提供することを目指している。坂東工は、アートをただの趣味から、ビジネスとしても成立させるための手段を模索したのだ。

iiwiiの技術的特徴

iiwiiでは、ブロックチェーン技術を活用することで、以下のような独自の機能を提供する。

- 過去の取引履歴を透明に表示
- 価格の推移を追跡
- 現在の所有者を確認
- 顧客向けのクローズドオークションを開催
- 投資家がアートに投資できる機能

これにより、作品の真偽や価値の証明が可能になり、アーティストと購入者の双方にメリットが生まれる。特に、アートの再販や譲渡の際に、iiwiiを通じてトランザクションを管理することで、アーティストに継続的な報酬が還元される仕組みが確立されている。

初の海外展示会

ニューヨークで行われる初の展示会は、7月25日にプレスプレゼンテーションが行われ、26日から28日まで一般公開される。会場はOne Art Spaceで、坂東工が手掛けた多様なアート作品や映画、ドラマの衣装、さらには新作のライティング・インスタレーションが展示される。オープニングにはライブパフォーマンスも予定されており、アートを通じて世界とつながる機会となるだろう。

坂東工のプロフィール

坂東工は、その才能を広く発揮している俳優でありアーティストである。彼は、マーティンスコセッシ監督の「ディパーテッド」などに出演し、アート活動を2011年からスタートさせている。初の個展には2,000人以上を動員し、その後も注目を集めている。特に、映画「真田十勇士」では衣装デザインを手掛け、その作品が受賞の候補にもなった。

このように、坂東工はアート界に新風を吹き込み続けている。iiwiiの展開により、今後どのような影響を及ぼすのか、期待が高まる。日本のアート界が世界に通じるための第一歩が、今まさに進んでいるのだ。